まほろばblog

今日は桃の節句。
ソフテリアでは、早朝から「ひなまつりチラシ」作りにおおわらわ。
仕込みや素材選びも周到に準備を進めて来た。
「恵方巻き」と同じように、橋本シェフが腕によりをかけて取り組んでいる。
昨日の販売では、もう昼過ぎに両店ともに完売で、嬉しい悲鳴！

素材も、そぼろは歯舞沖で獲れた「活〆タラ」に、ビーツで色付けしている。
ボイル海老を使う所を、タラバガ二を贅沢に彩り良く散らしている。
まほろばは、鮮度の良い魚介・野菜類が
毎朝威勢よくドンと入荷するから、
何でも出来てしまうし、旨い！

5月の端午の節句も、勿論盛り上げたい。
中には、３月５月の男女を挟んで、
4月4日には釜飯（？）にしようという
深く詮索出来ない企画も外野席あたりから聞こえる（笑）。

とにもかくにも、
単調な日常性を脱する節句や祭りは、
鬱積した日頃の思いを開放するハレの日でもある。

そもそも「桃の節句」は、端午や七夕の節句などの季節の節目に、
身のけがれを祓う大切な行事だった。
野山に出て薬草で体を清めて健康と厄除けを願ったのが、「ひいな遊び」と融合し、
その「お雛様」が、子の災厄を代わりに引き受けてくれる厄除けの守り神となって行ったという。
何時の世も、我が子の幸いを思わぬ親は居ない。

最近、問題になっている「少子化」。
昔の子沢山の家族の豊かさと貧しさ。
兄弟喧嘩や助け合いの中で人格が形成されていったように思う。

少ない兄弟の情緒性を問題視する向きもあるが、
日本では、100年前人口4400万人だったのが、その後、
一挙に１億２700万人、3倍も人口爆発をした。
しかも、ＧＤＰは当時１５〜２５億円だったものが現在５００兆円。
一人当たりのＧＤＰは何と１１万倍に拡大、実質所得は約３５倍にもなった。
この人口増は、アフリカだけの話でなく、日本の国土においても異常であった。

これを元に戻さねば、
環境破壊や食糧不足、資源枯渇、過度な競争は何時までも止まない。
現今の経済を維持向上するために、
人口減少を食い止めたいところだが、
政治や経済のために、人の幸福や自然の摂理を曲げることは出来ない。

先ずは、100年前に戻す。
そうすれば、環境への負荷も消費経済も１／３に減る。
それで、資源や食糧も自前で自給自足出来るようになるという。

少子化現象の理由は色々考えられる。
しかし、飽和状態になった人口が退縮するのは、
必然的自然の現象でもあるはずだ。

右肩上がりの経済振興が、何時までも続く訳はなく、
何時か潮時が来る。
個人においても。

人口と自然の折り合いがつくまで、
少子化に甘んじなければならないのかもしれない。

桃の如き女の子の未来が、
必ずしも幸福な時代であるか否かは分からない。

しかし、良き子を産み
良き家庭を作ることは、
いつの世の、両親の願いであることには変わりない。

良き世を開く我々大人の責務を
感ぜずにはおられない
今年の「桃の節句」の風景である。