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2007年04月13日

●BDF

BDF.jpg
(北海道新聞 4月12日朝刊)

昨日の道新の朝刊に、まほろばの「廃油利用取り組み」が紹介されました!

家庭から回収します!!
製造業者が取り組み
 

使用済み食用油から軽油の代替燃料・バイオディーゼル燃料(BDF)を製造している札幌市南区北ノ沢の「ウイン」が西区と厚別区で、家庭から出る廃食用油(天ぷら油)の回収を始めた。
回収は、営業車の燃料にBDEを使っている自然食品店「まほろぱ」の協力を得て、西区西野五の三の同店と、厚別区厚別中央一の三の同厚別店に回収ボックスを置いた。
廃食用油をペットボトルに入れて持ち込むと、スタンプカードにスタンプが押され、十個で「まほろぱ」の二百円分の商品券がもらえる。
ウインはこれまで、宿泊施設や飲食店などの事業者から廃食用油を回収してきたが、家庭でも相当量の油が捨てられていることから家庭からの回収にも乗り出した。
今後、回収ボックスの設置場所を増やしていく考えだ。
BDFは排ガスから有害な硫黄酸化物がほとんど出ないため、大気汚染防止にも効果がある。
廃食用油の回収は札幌市も市内のスーパーなど四十力所余りで行っているが、全道二十のBDF製造業者でつくる北海道バイオディーゼル普及協議会は「業者が家庭からの回収に取り組むのは先駆的」と話している。(星野眞記者)

知っていましたか?

川の汚れの60〜70%は生活排水。
工業排水は20〜30%に過ぎません。

日本の下水道普及率は50%以下で、
日本の半分以上の家が、生活排水の垂れ流しなのです!!

私達は1日200ℓ(台所・風呂・洗濯150ℓ,トイレ50ℓ)の水を排水しています。
特に水を汚しているのが台所の排水。
例えば、魚が棲めるようにするには、
一杯の味噌汁では、風呂おけ5杯分もの水が必要。
油では、何と風呂おけ330杯分もの水が必要なのです!!
さらに、
米のとぎ汁を1ℓ流せば、600ℓ(600倍)の水。
牛乳は1万5000倍、
てんぷら油は20万倍、
マヨネーズにいたっては、何と24万倍の水が必要です。
(このほかにも歯磨き、シャンプー、洗濯洗剤、化粧品などを水を使って大量に洗い流しています。)

食物を水中に排出すると、この栄養を求めて微生物が集まり、酸素を消費します。
水中の溶存酸素の量は、多くても10ppm(ppmは百万分の1)。
過栄養化になると、多くの微生物が集まり、短時間で酸素を使い尽くし、
その結果、魚介類が酸欠で死んでしまいます。
それで、水中が嫌気性状態になり、メタンガスや硫化水素などが発生します。
いわゆる死の川、死の海の出現です。
 
 ●私たちにできること 
  @風呂の残り湯を洗濯に使う。
  A台所では、三角コーナーや排水口にろ紙を使う。
  B天ぷら油やよごれた食器は紙で拭き取ってから洗う。
  C米のとぎ汁は、樹木や畑にまく。
  D洗剤及び石鹸の使用量は適量とする。

BDF 車.jpg


廃油を持って来て下さい!

そこで、家庭で出る廃油再利用の具体策がBDFです。
十年ほど前から、まほろばでも取り組んできましたが、冬場固まる難点がありました。
また、国の助成によるプラント設備のBDFもありますが、対象は公用車で民間では使えないのです(?)
そんな中、精製技術も向上して、今まで大型飲食店のみの廃油回収でしたが、それを裾野を広げて、一般市民の家庭から隈なく汚染の元を吸い出し、それを再利用しようとするものです。
デイーゼル車は、イオウ酸化物が出ることで、東京都が締め出したのはご存知だと思います。
これをBDFに代えれば、安価なガソリン代で、空気も汚さず(CO2実質ゼロ)、また市民に還元出来るので、一挙三得です。この輪を、一軒一軒に広げて行きたいと思います。
どうぞ、ご協力お願い申し上げます。

BDF カード.jpg


コメント

まほろばさんは一貫していますね。
エリクサーを作っているからですね。

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