●バイオ燃料は救世主ですか?
(レスター・ブラウン エコ・エコノミー (単行本)
レスター ブラウン (著), Lester R. Brown (原著), 光の家協会)
最近、至る処で「バイオ燃料」が盛んに取り沙汰されている。
「地球白書」を書かれた米国環境問題の第一人者レスター・ブラウン氏は
この問題を,どう捉えているのだろう。
● ハリケーン『カトリーナ』による影響で、石油が高騰した。
その枯渇への不安が広がり、代替燃料に注目された。
● 中東への石油依存を抑え環境への負荷が小さい。生産農家も有益。
● しかし、「バイオ燃料」は大量の穀物を消費する。
乗用車25ガロン(約95L)のバイオエタノール燃料は、1人1年間食べる穀物が必要。
● 米国穀物の3割もが燃料に。とうもろこしの先物価格が約2倍になった。
● この穀物高騰で貧困層打撃!!
8億人の車所有者と、20億人の貧困者が同じ食糧で争奪戦を繰り広げる。
これで、政治不安、経済発展に多大なる影響を与える。
● 日本の穀物輸入量は世界一。
さらに、バイオ燃料を使用すれば、穀物高騰を招き混乱する。
● 日本のハイブリットカーや太陽光発電の開発への普及に力を注ぐべき。
● 米国でも、京都議定書に準じた目標に近づこうとする「草の根運動」が盛んになって来ている。
◎ 日本でも、稲作による穀物燃料への取り組みが上げられるが、
畑作や稲田の復興が、反って将来起りうる食糧危機に備える、
格好の機会になりうるかも知れない。
日本のこれまでに蓄積した工業技術が、
温暖化阻止への大きな貢献になれば幸いだ。
やはり、日本人の心情には、食べ物を犠牲にして燃料にするのは、
何か「もったないない」という気持ちが拭い切れず、
論議の根幹にはこれがある。
まほろばでも、仕入れ・配送の中型ボンゴ車のほとんどが、
デイーゼルエンジンで、これを使うことに後ろめたい気持ちがあった。
しかし、何度かお知らせした廃油由来のBDF使用に切り替えてからは、
逆にデイーゼルでなければ使えない今、良かったな、と正直思うようになった。
価格も安く、環境にも良く、気持ちも安心で、こんなに良い事はない。
同じバイオマスの新しい穀物由来より、古いものを活かす廃油利用に、
もっと注目と実用化が拡がればよいと思っている。
ウイン社の近藤社長は、精製器械を2台に増やし、
製造に昼夜を問わずフル回転。
廃油回収も日に日に増えている。
議論を繰り返して、日延べするより、
今やれること、ここで出来ることから
着手する。
そんな意味でも、同じ植物由来でありながら、
廃油には、隠れた魅力が一杯詰まっている。
出来れば、普通車にも、
使えるようになれば、
爆発的に普及し、
環境はそうとう改善されるに違いない。
コメント
大切なブログの時はやはり、発信時間も意味を持ちますね。
11は反転の力を持ち
23は辻さんの言うある意味、ミロクの世界を現す数字だし
6月15日は新月だったし。
しかも、6月1日、6月30日と、ひと月に2回満月のある丁度真中の新月という凄い日に、エネルギーの話し。
ほんとに何時でもタイミングがいい。
それだけ重要であると言う事でしょうか。
世界に経済を動かす鉱物資源、地球の生きた土を殺してしまいそうなバイオエネルギー
人類は、便利過ぎ・忙し過ぎで目先の事にばかり気を取られてしまい、アンチョコ的生活しかできなくなってしまったのでしょうか。
私は、難しい事は解かりませんが、早く、人工的な循環ではなく、自然循環型の効率の良いエネルギーが世に出てくれるといいですね。
日夜研究をなさっている方々に感謝します。
Posted by: まりこ | 2007年06月16日 09:53
何時も適当なんだけど、
結局は動かされているということですか?
スゴイことだなーーー
フニャフニャの操り人形ですね、私は。
Posted by: 操つられ人形 | 2007年06月16日 10:36
操られ人形さま
え????
今頃気づいたの?
出会った時から気づいてましたよ(笑)
天なのか地なのか
善なのか悪なのか
光なのか闇なのか
解からないけど・・・・・
私は、保母で子供を操る。
いえいえ、子供を喜ばす操り師の名人でしたから
大変なお役目ご苦労様です。
バランスの世界から生み出される宝を楽しみにしてます。
Posted by: まりこ | 2007年06月16日 12:07
全てのこういうよきことが、ある一部の白人の勢力によって握りつぶされる現実もある。
本当に地球環境に目覚めつつある人としての役割をはたしていかなければなりませんね。
できることから・・・というのは大切ですね。こちらはお陰さまで困っていた油の処理ですから大変と助かります。
夏になりましたので私もお着替えいたしましたのよ、わかりまして?
季節感が無いボケですの。
Posted by: 梅子 | 2007年06月16日 21:23