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2007年06月11日

●マグロ事情

鮨めし.jpg

まほろばは、新鮮な魚介類がふんだんにあるから、
ソフテリアは、バラエテイーに富むメニューを提供できる。

ソフテリアは小さいながら贅沢なレストラン。
まほろば自然農園のとれとれの朝どり野菜や
朝一番に仕入れた活〆魚や天然魚を、使いたいだけ使える。

今日は、塩釜沖で捕れた本鮪の中落ちと、長崎から空輸で届いたデカイ真鯵。
有機米の酢飯の上に、盛り付け。
厨房の前の庭で採れたチャイブをトッピング。

共働学舎の宮嶋さん、「旨い、旨い」と連発して鮨飯をほうばる。
食べ終わってからも「旨かったナー」と嘆息。


マグロ 2.jpg

毎朝、市場で仕入れる仲買一ウの瓜田君。
「まほろばさん、そろそろ諦めるかい?」
「イヤー。まだまだ」
「もう、そろそろ年貢の納め時だよ」
「は、は、はー、俺は貞操観念が強いからなーーーー」

何の会話だか、解ります?
これ、マグロ、鮪の話。
どうしてだか解ります?

天然の鮪が少なくなって、上場入荷しない日が続くんですよ。
そうすると、冗談半分に、畜養のマグロを勧められる。
一昔では考えられないことです。
ほとんどが、天然物で、畜養は極くまれだった。
ところが、今は大逆転。
ほとんどが、養殖鮪で、天然物は少なくなった。
皆さんの食べているほとんどは畜養鮪なんです。

すし屋の高級ネタを扱う処は、年々切り替えていっている。
そうしなければ、店の存続が出来ないからだ。
鮪好きの日本人から、鮪を取ったら、すし屋は何の魅力もなくなる。

長年、私と競っていたコダワリすし屋さん。
絶対天然物でないとダメで、少しでも怪しい物を渡すと
雷のように、怒鳴って突き返す大将が、
とうとう根負けして畜養物に切り替えた。

それほど、今マグロ事情は深刻だ。
それに輪をかけて、クジラと同じように、
世界的漁獲制限で、何と半分に減らされてしまった。
ますます、天然物は少なくなってくるだろう。

まほろばは、天然物が入荷しなくなったら、
扱いをキッパリ止めます。

今、塩釜沖、夏場から本格的に、
青森の大間や函館の戸井、
そして日本海の松前、そして岩内、利尻沖と北上する。

これらは、本鮪の中の絶品で王様だ。
値も驚くほど張る。

マグロ 1.jpg

クジラと同じ運命を辿るのだろうか。
日本沿岸で行われた古代漁法の火が、
また消え去るかもしれない。
農大の小泉武夫教授は、クジラと同じように
マグロもまた、潜在量は多く、問題はないと講話で説かれていた。
その裏話は、又何時か。

しかし、マグロが消える時、全国から鮨屋の灯も消えるだろう。
これは、日本人の食文化を揺るがす大問題なのだが。
どうすることも出来ず、
ただ天然物にこだわることで、
その抵抗と少しながらの問題提起を掲げている。


コメント

マグロが、ぎゃ~~~~~って叫んでるよぅ~。

ほんとだね!!!
これを、ウマイ旨いって
食べちゃうんだね、
人間様は。

鮪がそのようになってきているとは・・・。
まだまだだと思っていただけに、
早いなあ・・・。というのが実感です。

私は本物は食べたことが無いのかもしれません。でも「まほろば」さん頑張って下さい。

まほろばさんの商品はどんな時でも安心していますから。

ありがとうございます。
励ましのお声に、
ますます良い商品を
仕入れて頑張りたいと思います。

まぐろはいいのだけれど
鯨は売るのやめて欲しい。
前のお話は理解しています。
でも鯨はイルカと同じように
海にいて、地球を守る役割を
与えられているように思うのです。

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