●「土団子」その後
先日、二階の本棚を整理していたら、
新聞の切れ端が出て来た。
平成3年となっている、今から16年も前の読売新聞の全国紙だ。
写真の中で、後向きに写っているのが参加した私だった。
その頃の福岡翁は、まだ足腰がしっかりしておられた。
講座の半ばで、激しく叱責したり、まだまだお元気であった。
(まほろば編集「無」1991年)
全国でも、まだ土団子の農法は知られず、
私は、その後、北広島の輪厚の畑で、
土団子で大根を作っていた。
その時、大根が、種を落とすまでに
成長した所が写っている。
その頃、湾岸戦争盛んなりし時で、
まほろばでも土団子で世界を救おうとばかり、
お客様から食べた野菜果物の種を集めていた。
相当集めては、愛媛に送っていた。
その後、先生も世界を回って、粘土団子蒔きに奔走された。
砂漠緑地化に向けての壮大な計画に、
世界の志ある青年が先生のもとに集った。
だが、あれから月日が経って、
その結果が、私にも掴めなくなってしまった。
実際、北海道でやっては見たものの、
店で売りようにはならなかったし、自家用もままならなかった。
やはり、熱帯の雨季と乾季がある所。
種を蒔いて、一斉に急成長して
周りを覆うほどの樹勢が無ければ、
中々うまく行かないかもしれない。
果たして、その後のギリシア、スペイン、印度、中国の
粘土団子の成果はどうであったのだろう。
そうはいいながら、まほろば自然農園では、
7,8年も前、粘土団子で蒔いたごぼうが、
毎年種を落としては、自ら生えて、自ら枯れる木になっている。
放っておいても、イノチのリレーを続けるこのごぼうに圧倒される。
そんな自然農法の仲間が全国に多い。
mixiのコミュニティにも、多くの農業関係が集っている。
・福岡正信
・自然農法
・わら一本の革命
・原種・在来種の植物の種を守ろう
などなど、多くの求道的農法者。
一度、覗いて見てください。
そういえば、今季の福岡みかんは実に旨い。
(中手のせいもあり、晩生になると変ります。
しかし、寒さにあたってまた甘味が深まるでしょう)
今年は、どのみかんも今夏の暑さのせいか、一様に味がいい。
有機のものも、これ以上のものはないというほど甘い。
しかし、福岡さんのは群を抜いて味が、やはり深い。
さすがである。
25年前、自然山で初めて食したあの感動が甦る。
自然農法の深さを味わって見てください。
コメント
近くの有機農場で、熟れすぎたパプリカをもらって、種を採取してみました。多いものではなんと212個の種が詰まっていました!7年くらい前、初めて福岡さんの『わら一本の革命』を読んだとき、自分の中で小さな革命が起こったようにおもいます。それに続いて、『ラダック・懐かしい未来』や、ティク・ナット・ハンの『ビーイング・ピース』などを知り、自分の中での一連の変革が形を成していったように思います。依頼、いつもこれら(特に後二者)を人々に、特にアジアやアフリカを支援したいと考えている人々に勧めています。
ミクシィの福岡正信のコミュニティではやはり種を集めていることが書かれていますね。この運動をニュートンの地元の人にも少しずつ知ってもらえたらと思います。「種銀行」にあたたかみを感じるのは、種にいのちが詰まっているからでしょうかね。
Posted by: ゆきうさぎ | 2007年12月10日 07:56
まほろばには「私立種子銀行」(笑)があります。
野生種、在来種、固定種等々、150種類ほど、毎年更新して、
春には撒いて、冬は種取りしています。
無料でお分けしていますので、
カンザスにも蒔いて下さいね。
Posted by: 銀行マン | 2007年12月10日 13:46