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2007年12月01日

●「干し柿」の諭し

干し柿 .jpg

先日、福島の自然食品店「とみや」さんの安藤裕子さんから
有り難くも「見知らず柿」が贈られて来た。
渋柿なので、早速皮を剥いて干し柿にした。

北海道は柿が一般的には成らない。
ほとんどが、本州からの柿が主流だ。
面白いのが、北海道人の好みは内地人とは逆で、
渋柿好みで甘柿が売れない。
同種異名の核無柿、刀根柿、庄内柿、おけさ柿などが、
馴染みである。
ところが、私は甘柿の「次郎柿」も大好きである。
他に「禅寺丸」というのがあるが、食べて見たい。

今回戴いた「見知らず柿」や「西条柿」は、
北海道では、めったに手に入らない。
昔は焼酎で抜き、今は窒素ガスで渋を抜く。

しかし、その渋を風に当て、陽光に晒し、霜に馴染ませて、
何時しか、えもいわれぬ甘い風味に変化する。

渋味が甘味に変るように、
何事も、苦の後に楽があり、
毒が薬となり、
絶望の先に希望が待っている。

人物は、物分かり良いより、
難儀な人の方が味がある。
癖は何時しか、長所となる。

天地自然の陰陽の妙は深くして深い。
闇の中には、無限の光が
隠れていることを忘れてはならない。

平々淡々の道を行くより、
山あり谷ありの道を選ぶべき。
「艱難汝を玉にする」の至言は、
何時の世も我々を裏切らないであろう。

干し柿 記事.jpg

コメント

人物は、物分かり良いより、
難儀な人の方が味がある。
癖は何時しか、長所となる。

 。。。 そうなんですか。深いです

     はじめの笑顔の感じがいい人より
     はじめは余り感じが良くなくても
     付き合ってみたら不器用な
     本当にいい人間っていうのは
     多くいますが。

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