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2008年04月09日

●長江文明の崩壊とチベット

6〜7万年前、アフリカを出た500人は、
現在60億の人類に膨れ上がった。
それは、フロンテイア・スピリットの勇者だけではなく、
弾き飛ばされた者達の、
生き残りをかけた必死の努力と
あらん限りの智恵を搾り出した成果だという。

我々は、その弾き飛ばされた末裔であるかもしれない。

日本人10万年の旅.jpg

中国大陸には黄河文明の先に、長江文明があった、
と説くのは、分子生物学者・崎谷満氏だ。

それは「百越」と呼ばれる非漢民族が興したものだった。
しかし、4,200年と3,200年前の気候変動により、
北方より畑作牧畜民で漢民族のルーツが、
大挙押し寄せ、乱入し、侵略し、
長江文明は崩壊させられた。

追われた難民は、雲南省・貴州省、さらに東南アジアに下り、
沿岸部のボートピープルは日本や台湾に逃げ延びた。

この新事実は、DNA多型分析、
特に父系遺伝的形質を示すY染色体亜型分析から実証されたのだ。

漢民族はY染色体の亜型03eという特異系統に対し、
南下したグループは、02a系統、
日本に生き延びたグループは02b系統であった。

これは、篠田謙一氏の母系遺伝のミトコンドリアの分析からも
類似の結果が得られたのだ。

長江文明の担い手が非漢民族であった事が証明され、
その崩壊により、東南アジアに巨大な民族移動が起こったのだ。

同文異種である中国人と日本人の共感と反目。
長い歴史の中でも、決して交じり合わない相克。

「エリクサーから無限心へ 4」に記したが、
日本人特有のYAP−遺伝子は、最も近親と思えた
中国人でも韓国人にもなく、それは
チベット人が有していた最も古い系統であった。

今日行なわれている、チベット侵略は人事ではない。
漢民族による同じ文明破壊の愚行と悲劇を再現しているのだ。
同じ血が、長い時を隔てて、またもや蹂躙されている。

チベット問題 1.jpg

私の生まれ故郷・恵庭の漁橋付近。
そこで遊んだ幼馴染たち。
その中に、松本律子さんがいた。
50年振りの再会に、彼女はチベット人の妻になっていたのだ。
チベット料理店「ヒマラヤ倶楽部」を札幌に開いている。
ご主人は、ンガワン・ジャンパルさん。

彼は幼い頃、家族と共に、ダライ・ラマ14世と、
故郷ラサを後に、ヒマラヤ越えで
印度ダラムサラに亡命したのだった。


波乱万丈の半生は、チベット弾圧の悲劇そのものであった。
それは日本人妻を迎えて、
一層日本人の我々に
訴え掛けてくるものがあるのだ。

毅然たる態度で、
先祖へ、同胞へ、
救いの手を!!

ンガワンさん.jpg


そして、最後に、
遺伝子が、血が、
異なるといえども、
長久の歴史の、さらに元を辿れば、
皆、同じ親、同じ源に至るのだ。

そこには、中国人もチベット人も日本人も、
ヨーロッパもアフリカもないのだ。

ただ一人の
原始の人間なのだ!!

人類の幸福は訪れる。
みな自分であることを
思い出す時に。

世界の平和は訪れる。
みな同じ家族であったことを
思い出す所に。

コメント

友達に秋田大学で教えているスティーブというユダヤ系人がいます。彼はネパールに何年も住んでから日本に6年前に来たのです。私とは囲碁仲間で彼は決して日本語を話しません私も意地でも英語を話しません。しかしチベットの話のときだけ彼は日本語を話し私も英語で答えます。フリーチベットこそ6年前に私が覚えたチベットへの意識でした。その後札幌の彼の店でチベット料理をいただく機会もありました。奥さんの松本さんともお会いしています

友達に秋田大学で教えているスティーブというユダヤ系人がいます。彼はネパールに何年も住んでから日本に6年前に来たのです。私とは囲碁仲間で彼は決して日本語を話しません私も意地でも英語を話しません。しかしチベットの話のときだけ彼は日本語を話し私も英語で答えます。フリーチベットこそ6年前に私が覚えたチベットへの意識でした。その後札幌の彼の店でチベット料理をいただく機会もありました。奥さんの松本さんともお会いしています

わー、何と言う縁でしょう。
26日お越しの際は、「ヒマラヤ倶楽部」にお連れしましょう。北海道神宮・大鳥居の傍です。

チベットのニュースは、心が痛みます。
署名も始まったとのことです。

数年まえに食べたときですが、「ヒマラヤ倶楽部」は、カレーもおいしいけどナンに感動しました。

首藤さんのお話、しびれます。
今度一人さびしくカレーを食べに行ってみよう♪

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