まほろばblog

今朝５時半頃、市場に着くと、
何事かと思われるほど、周りが慌しい。
報道関係者が黒山の人だかりをつくって、
異常な空気が緊迫感を以って流れている。

25年通い続けているが、
こんな朝は初めてだ。
口々に「夕張メロンの初ぜりだ！！」と興奮気味。
皆気もそぞろで、７時を待って一気に爆発。
「ウヮー！」という大歓声と共に、
メロン２玉で、何と２５０万円のセリ落ち！！
ご祝儀相場とは言え、年々エスカレートする
異常な価格に、景気回復と、
夕張復興の願いが込められているのか。

これまでの長い歴史の中で、
中央集権政治の方向性が、
色々な方面で修正・修復し難い
問題を次から次へと惹起させて来た。

それは地方をなおざりにし、
固有の文化、独自の特産を
捨てて来た事にもよる。

グローバル化と一極集中の弊害が、
今日の世界の混乱と疲弊を生んで来たとも言える。

今朝のような一見馬鹿騒ぎのような中にも、
一地域の復興と特産物を大事に生み育てる土壌が
全国のあちこちに開かれれば、
日本のこれからにも希望が持てるような気がした。

これは、農業の有機・慣行の差を越えて、
もっと真実を求める人々からの
切願する雄叫びのように聞こえた。