●トニーと歌う
土曜の昼過ぎ、突然黒人の方が店に。
何処かで見たことあるナー・・・・・・
と思いきや、「あっ、トニー(アンソニー・ブラウン)!!」
と叫んでしまった。
では、エリカさんも一緒?
http://www.anthonybrownbaritone.net/
昨年、アメリカ・カンザスで一緒になられたお二人。
一年ぶりの里帰り。
しばらく半年ほど日本に滞在。
トニーは北星大学で教鞭をとるとか。
「結」の解説翻訳を二人にやって頂いたご縁もあり、
初対面でも親しく話が弾んだ〈エリカさんの通訳で)。
それは、後日綴りたいが、
音楽に話題が移ると、
急に楽しくなって、
トニーはハミングしながら答える。
彼の声は震えるように、心に染み入る
正に魂の歌声だ。
彼は、国際的なバリトン歌手で、
黒人霊歌など得意とするスピリチュアルシンガーなのだ。
そんなこんなで、何と日本での初コンサートを
まほろばでやろうということになってしまった。
8月23日(土)午後7時から(詳しくは後日)。
「トニー、知っている?」
シューベルトの「冬の旅」から『菩提樹』を唄うと、
「知ってる、知ってる」と言ってハモッテくれた。
「これを、日本語で何と言うか、知っている?」
「・・・・・・・・・・?」
「釈迦に説法!!」
一同大笑いだった。
世界的な歌手を前に唄うなんて、
僕も相当の心臓だな・・・・と思った。
そして、スーザン・オズボーンやヘフリガーの
日本歌曲のCDを流すと、
真剣な顔付きになって「荒城の月」のメロディーをなぞっていった。
これらを日本で歌おうと、
プログラムの中に入れることになった。
夕方、シアター・キノへ共に向かった。
「世界先住民族サミット」に因んで
『先住民族環境映画祭』が開かれ
アイヌの『イヨマンテ』が上映される。
結城さんをはじめ、二風谷村の萱野さんや
オーストラリアのアボリジーニの方も参加されていた。
黒人差別問題に身を置くトニーにとって、
とてもタイムリーな催しものだった。
最後、帰途につく道すがら、
「マタイ・パッション(受難曲)」のアリアのパッセージを口ずさむと、
「自分はマタイに出演していた」と言って、
一緒にハモった。
歌は、人種の垣根を取り払うものだった。
そして、その一体感が、
とても新鮮で、歓喜であった。
コメント
和美
懐かしいなー、
私がコーディネーターで、アノスザン・オズボーンのCDができました。
それにしても素晴らしいバリトン歌手が、今札幌に滞在しているのですね。
愛 心
Posted by: 寺山心一翁 | 2008年07月29日 06:51
先生がコーディネートされたのですか。
驚きです。
あのCDは、今でも心に残る名盤ですね。
昨日、モンゴルから帰ってきました。
江差追分の源流、オルティンドーを間近で聞いて、大感動でした。
寺山先生とトニーさんを是非会わせたいです。
きっと魂の劇的な再会のような気がします。
共演も夢ではないですね。
夢が実現されますように。
Posted by: まほろば主人 | 2008年08月08日 10:32
I am looking forward to meeting Terayama-Sensei someday.
I love Doyoh.
Love and Peace,
Anthony Brown
Posted by: Anthony Brown | 2008年08月15日 20:31
ここでこの美しいお話が すでに進行しているのですね。
わくわくしますね 楽しみですね。
宮下さん 寺山先生の空港ピックアップなど 一連の仕事、
私におまかせいただけますでしょうか。
Posted by: 楓子 | 2008年08月25日 02:47