●下川町が環境モデル都市に
昨夜、下川町役場の春日隆司さんと電話でお話をした。
依頼していた笹竹の炭化と微粉末化の実験に対してのお礼であった。
それは、ある事に使う予定である。
(特用林産物生産施設:製炭工場)
そして、「おめでとうございます!!」と叫んでしまった。
それは今、下川町が慶賀に沸いている最中のこと。
22日、政府は地球温暖化防止のため、
二酸化炭素(CO2)など温室効果ガス削減に地域として取り組む
「環境モデル都市」に全国六市町を選定した。
それは、福田首相が一月に提唱したものだ。
横浜、北九州、富山、水俣、帯広の各都市、
そして全国唯一、町である下川が選ばれたのだ。
これは、画期的なことだ。
実に、おめでたい。
下川町は、木の成長以上の伐採をしない
「循環型林業経営」などの活動が評価されたという。
向こう5年間の「アクションプラン」を来年度までに策定し、
取り組みをより具体化させ、国は必要な予算支援を優先させる。
(下川町を再興させた前町長・原田四郎氏の記録本「森は光り輝く」)
いよいよ、「南の綾町、北の下川」の本領が発揮されようとしている。
「事は自然を資(もと)とし、業は人に拠(よ)る」
その人こそ、前町長・原田四郎氏であった。
昭和28年、今の夕張のように再建団体に指定された赤字財政のどん底から、
逆に巨額の借金をしてまで国有林を買い足し、60年先を見据えて
一年に50haを伐採し植林する「法正林思想」を実現させ、
山を永続的に循環させるシステムを、すでに50年以上前に構築していたのだ。
誰が、その当時、今の環境破壊や自然回帰を訴えるものがあっただろうか。
現在、時代の潮流に、自然保護を唱える我々の類いは多い。
しかし、未だ生せざる間に、それを見抜く炯眼、肝の据わり方は、
これは只者ではない、只事ではない。
この事実を何故今まで、取り上げなかったか、知らなかったか。
世界に声高に訴えるより以前に、既に足元にその実践者がいたのだ。
これは、正に世界に冠たること、誇りうることではなかろうか。
今回、国から選ばれたことは至極当然のことであり、
むしろ遅きに失した感が否めない。
また、選ばれた諸都市より、最も環境モデルに相応しい第一等の町であると思う。
( まほろば発刊「光の町 下川町」無料配布、お申し込み下さい )
先週金曜日、春日さんが上田札幌市長を前に講演し、
2050年を目標とする長期計画を提言した。
その中で、札幌との協定を結ぼうという提案である。
例えば、札幌が一旦有事の際、下川に避難疎開するとか、
小中学生の交換留学を頻繁に行ない自然学習を行うなど、
都市と林業山間部との交流を図ろうとする長期計画案である。
既に、札幌にモデル地区としてアンテナショップを、
まほろばの一部で行い、下川町の産物の販売紹介を行い、
年一回、青年団が来店して、実践販売を行っている。
(大小一千個以上、THDさんで売れました)
http://blog.livedoor.jp/hf02222/archives/50531924.html
(BD・0ーリングテストによる統合歯科医・福岡博史先生のブログより「結」)
ことに京都のトータル・ヘルス・デザイン社で販売している無限心球「結」の
製作において下川町森林組合に全面バックアップして戴いている。
一時の流行と思われたものが、意外な売れ行きと息の長さに驚かされる。
今度は、「結」のミニ版、「可愛結」がトータルさんから全国販売される。
(かわいい「可愛結」)
今、まほろばが、その袋の紐製作の染めと組み方に関わっており、
予想以上の売れ行きが期待できる。
これも、下川町のご縁が無かったなら出来得なかった事だ。
これも木繋がりのご縁、この木がCO2削減の主役であること、
ますます下川町への期待と希望を膨らませるばかりである。
「可愛結」に、その一役を担ってもらいたい。