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2008年10月26日

●袋使い回し運動

エコバック 2.jpg

何年か前、TVのトーク番組の「環境問題是非論」で、
従来のエコ運動を痛烈に批判した大学教授がいた。
その言論に、妙な説得力があって著書も読ませてもらった。

それが、今や話題ときめく武田邦彦氏だ。
ここでは、その是々非々を説くつもりはないが、
環境運動善意論に一くさびを打ち込む姿勢に
ある種、爽快感を覚えるのは私だけであろうか。

今朝の道新に「エコバックの是非は」と題した対論に、
環境支持という美名の下にビジネスに利用する
懲りない商魂に対し、世の裏側、社会の闇を見た思いだ。

エコバック 1.jpg

これに対して、北大の吉田文和教授が正統的
包装削減、消費者努力を訴えている。
「リサイクル栄えて、ゴミ減らず」の現状を嘆いて、
エコバックを意識転換のきっかけにしようとするものだ。

しかし、武田教授が説くに、環境省のお役所仕事は、
エコバックを作り出す環境ビジネスに加担して、
結局はエコにはならなかった、というお粗末な顛末だった。

現実さもありなん、と思えるのは、
朝晩へとへとになって休みも無い状態で働いている民間人として、
やっぱり唱える事、やる事が、観念的だなーー、
机上の空論であって、現場の声ではない、ということだ。
だから、そこまで踏み込んだ現実が見えてこないのかもしれない。

レジ袋 4.jpg

まほろばが、レジ袋有料化にしたのは、前の店の時だから、
もう5,6年も前のことだ。
出来るだけ、「買い物袋を持参の上、御来店下さい」と訴え続けて来た。

しかしながら、実際の処、そのレジ袋を売り買いするかと言えば、ほとんどない。
それは、心あるお客様が持って来てくださる紙袋や他店のレジ袋を再利用したり、
野菜果物の空き箱を、店頭に置いて、それをお客様に使って頂くからだ。

この輪が巡り回って広がり、多くのお客様に使われているし、
また多くの方々が一杯持参して、この輪が途切れることがない。
ありがたいことだ。

確かに、レジ袋の代替が同じ石油系のポリでは、笑い話にもならない。
新たに、自然素材で作り出すことも一案だが、
それより何れゴミとして出される家の片隅に眠っている紙袋なんかを、
回して使ったほうが、どれほど環境に負荷をかけないか計り知れない。

ここに『袋使い回し運動』を提唱したいものだ。
社会全体を考えれば、個々のスーパーやデパートの体裁は、
この際取っ払って、社会全体が既存の物を利用しよう、
という気風が興れば、これは
「もったいない」運動にもリンクして、大きな意識革命にもなると思えるのだが。
どうであろうか。

先ずは、家庭に眠る袋の再利用を呼びかけます。
お買い物のついでに、お持ち戴けますか。
よろしくお願い申し上げます。

コメント

そのとおりだと思います!私もこの記事を読み溜飲の下がる思いがしました。本当にエコを考えるなら紙袋にしなさい!とスーパー関係者に言って回りたいですよね。

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