●ケイタ焼き T
(「焼き〆大壺/オブジェ」 ¥100,000)
今日まで、新春の大売出し。
年末から今日まで、気の抜けない日が続いた。
一息ついた所で、近所の陶芸家ケイタさんを尋ねた。
手稲山の麓、雪は家を被っている。
何年か前から飼っているアイヌ犬は、
雪の中、本当に元気だ。
以前飼っていた名犬ハナちゃんの子「クウ」を思い出す。
ケイタさんの作品はまほろばで常設している。
備前で修行したこともあって、その作風は素にして朴なのだ。
地元の野幌の粘土に悪戦苦闘しながら、土地に生きている。
現代の洗練という風には中々馴染めないものがあって、
彼の内面を理解する人が少なくなって来た。
彼は、いわゆる細々したことが苦手で、大雑把なのだ。
しかし、そのいい加減さは、現代人が失った大切な処なのだ。
何でも正確で、きっちりしていなくてはならない現代社会には、
彼のような性格は受け入れられないのかもしれない。
しかし、彼はその手仕事の肌の感覚、匂いの感覚、
目の感覚、一切に感覚人間で、触れられない物事を
余り信用していない。
器でも、食でも、直感的に、その本質を見抜く眼力は抜群で、
稀に見る貴重な存在なのだ。
(「信楽大壺」¥250,000)
大壺に見られるような、
大胆で作為の無い作風は今日見られない。
歴史上に残るものは、
技術的陶冶に加えて、
精神的作為を超えた処で、
光りだす何物かなのだ。
ケイタさんは、その可能性を秘めた作家だと信じている。
そのためにも、もっと売れて
作陶に明け暮れて欲しい、
と願わずにはいられない。
〒063-0059 札幌市西区宮の沢490-249
佐藤ケイタ
Tel 011-662-7322
hounomi@kuf.bigLobe.ne.jp
(ギャラリーで常設しています。ご連絡してください。
お待ちしています。)