« 奇跡のリンゴと希望のミルク | メイン | まほろば塩 新聞記事に »

2009年02月27日

●香入り七色鈴結び「花麻香(はなあさか)」

麻香 3 練り3.jpg

先回「麻羽(あすわ)」をブログ上でご紹介すると、
注文が殺到して年末以来、未だ30人以上お待たせしている。
その反響の大きさには、いささか驚かされた。
やはり皆癒しを求めておられるのだろうか。

麻香 2 練り.jpg

滋賀の製作者・長(おさ)さんは、
一品一品丹精込めて手作りされ、
大変なご苦労をおかけしている。
その点を慮って、しばしお待ち戴きたい。

しかし、次から次へと新しいアイディアが浮かばれるのか、
その試作品を度々送って下さる。
それを皆さんに見せると、
「キャー、かわいい!!欲しい!欲しい!!!」
と言って、飛び付いて来られたのが、
この写真のミニ麻羽「花麻香(はなあさか)」なのだ。

麻香 4練り4.jpg

「麻羽」は、一家に一本で足りるが、
この「ミニ麻羽」は一人に一本持ちたいのか、
注文が2,3倍にもなる。
まだ、販売するとも、幾らにするとも、公表していないのに・・・・。
これは、「どうしても、いる〜!」という気にさせる魅力があるのだろう。

麻香 3 練り2.jpg

七色の花染めで、特に琵琶湖・草津の青花は他に無い独特な色染め。
それに、小さい鈴が付いていて、振ると
「チリン、チリン・・・・」と鳴って、何とも愛らしく愛着が湧く。
聞く所によると、鈴は鈴払いというお払いの意があるらしい。

麻香 3 三者.jpg

さらに、香りをつけて欲しい、と言う要望があった。
エッセンシャルオイルで、これまで「太古の叡智」や「心の花束」を作って来たが、
今度は和の香りで、練り香を麻の筒に入れようかな、と思い立った。
早速、エッセンチアの篠原先生に依頼し、その用意をして頂いた。

馴染みの白檀から始まって丁字、貝香、竜脳、沈香・・・・・・数多ある。
香道とは余りにも無縁な私であるが、0-1テストして量目を出す。
ほぼ、一瞬にして出揃った。
それが化合された時、篠原先生に「お見事!」と、
誉められるほどの馥郁として妙なる新しい香が生まれた。
「あすわ」に因んで、仮に「麻香(あすか)」と名付けた。

麻香 1.jpg

そして、小さい桐の箱に、粉香を薬紙に包んで収めることにした。
穂先を粉に付けるか、移り香で自然に麻羽に染まる匂いを楽しめる。
これは、格調と言い、伝統と言い、あるいは、
物と言い、手仕事と言い、言うに言われない気が漂う。

販売が何時の日になるかは、定かではない。
しかし、後に日の目を見ることを期待したい。
こんな前宣伝の品物はかつて無かったが、
それも良かろうかと思った。

香と音と色と材との清め払い。
これ以上言うことがなかろう。
しかも、精麻の晒しと染めにエリクサー水が使われている。

凝縮された聖なるエネルギーに、
清められ、励まされ、高められる
必需必携なる愛玩の一品となりそうだ。

コメントする