●菜園NOTE
この冬、家内は何をして来たかと言えば・・・・・
みなさん、きっと夏場の骨休みをしっかり取っているんだろうなーー
それで、店でも見かけないーーーー
と思っていらっしゃるのでは??
ところが、家で朝から晩まで、
コンピューターと睨(にら)めっこ。
あれほど、機械音痴の彼女を駆り立てるものは?
それは、差し迫った農園計画に他なりません。
ほぼ12月から4月に至るまでの間、
作業工程、計画に、畑の割り振り、種の手配、日程の按配、
人手の効率などなど、考えられるだけ考えて、打ち込む。
その頁数、何百枚。
この膨大な計画案を許に、
如何に効率的に、スムーズに、無駄なく無理なく作業を進めるか。
作物を、より質高く、より量多く、より鮮度良く、生産するか。
慣れない手つきでPCに打ち込む。
またオンボロPCで時々切れる、また最初から打ち込む。
こうして涙の計画書が出来上がる。
今年は、赤字解消を絶対目標としている。
以前、故福岡翁とお話した時、
「先生は、土団子を無作為に撒くのですか?」
「いや、誰にでも出来るように見えて、誰にでも出来ないものがある。
それは、雑草の素性を熟知して、何時に蒔けば抑えられるか、
見通せねば、本当は出来ない。
粘土団子は、農業を知り尽くした後に発想されたものだ」
無為の裏には、有為を舐めた経験があり、
神智の陰には、人智を尽くす努力が要る。
細密に事を詰めて、やっと爪の先ほどの成果が現れるのだろう。
この膨大な農業計画の元、爪の先でも、去年より伸びてくれれば、
苦労も報われると言うもの。
天のニコッとした微笑みを、待ちたいものだ。
(家庭菜園の農業手帳が出されました。
細かに記録を残しておくと、きっと後々の役に立ちますよ。
まほろば扱い。 ¥1050)