●「女神、北へ」小田まゆみ版画展
「地球村」賛同団体のNPO『hanna(ハナ)』代表・木下弘美さんが、
久し振りに来訪された。
来る5日に、高木善之先生講演会のご案内かたがた。
既に、事ある毎に地球村の情報は、まほろばだよりでお知らせしている。
世界と個人、自然と現実、その物事の捉え方が
最も的を得て、解決策を明確にしている点では、
他に抜きん出て、しかも深い。
是非とも、時間のある方は、5日の高木先生の講演会に参加されますように。
木下さんとハナの仲間が、「小田まゆみさんの版画展」に行くというので、
3時からの小泉武夫先生講演の前に、私も立ち寄ることにした。
「女神、北へ」と題する版画展は、札幌駅の紀伊国屋で開かれていた。
着くなり、母性を謳歌するおおらかな女性像のタッチ、
淡い色彩の交錯、その織り成す女神・菩薩の新しい世界に魅入られる。
お寺に生まれ、美術を志して芸大へ、そして米国青年と恋に落ち、共に本国に。
二人の愛児をもうけるが、いつしか行く道の異なるに離婚の悲哀を味わう。
それから、本来の自己を求めて、禅に入り、農に目覚め、
遂に、母性を描くことを終生の志と知り、世界の旅に出る。
奇しくも、食養の桜澤先生、自然農法の福岡先生とも繋がりがあり、
見えないご縁の重なりを、色濃く感じた。
http://www.mayumioda.net/index.htm
一目見た途端、清風がスーと吹きぬけるような清々しさが、彼女の肢体から流れる。
あぁ、体がガラスのようにあるだけで、何時も自然が行き交っているんだなー、と感じた。
そんな滞りのない、心と身体の柔らかさがどの画面にも溢れている。
確かな技量と、豊かなイメージ。
それが観る者に、安堵感を与える。
(小田さんの住まうハワイの自然農園)
著書も平易な言葉遣いに、心が解きほぐされ、癒される。
この清涼な風に、一度当たってみられては・・・・・・