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2009年09月10日

●死ぬ前に、食べさせて!!!

黒もちきび 取材 5 記事.jpg

「わぁーー、助けてーーーーー!!」
という感じです、今。

朝5時半から4,5台の電話が鳴りっぱなしで、止まりません。
電話の応対に、みな仕事が手につかずにいます・・・

今朝、道新にまほろば農園の在来種「黒もちとうきび」が掲載されました。
3年前にも同じ騒動があって、一日中電話のお問い合わせが止みませんでした。
今現在、農園ではテレビ局が、すかさず取材に入り、午前中に放映するとか。
農園では、宮下洋子が収穫に至らず、大わらわです。

黒もちきび 取材 3 外 空.jpg

もう農園のきびが無くなっているのでは、と思うほど注文が殺到しています。
中には、「死ぬ前に、一度食べてから死にたい!」とおばあさんから懇願され、
嬉しいやら、困るやら、これは最優先にせねば、と思いますが、
食べて、一日でも一年でも長生きしてくださいね。

黒もちきび 取材 4 畑やぶ.jpg

25年も札幌で商売していますが、「何処にあるんですか?」と聞かれ、
まだまだまほろばは、知られていないんだなー、とつくづく思います。
自然食品店はまだマイナーな世界なんですね。
これを機に、安全・安心の食品が広くに知れると良いですね。

黒もちきび 取材 1ハウス.jpg

今、味を追求した甘い新種が次から次へと出て来て、在来種は消える運命にあります。
そんな中、姿を消しそうな、このような昔懐かしいきびを食べたい、と願っている
潜在的お客様が多くいらっしゃるんだなー、とつくづく思います。

変わらない昔ながらの種を温存したいと思わずにはいられません。
まほろば農園では、種の更新を毎年行って、100種類以上にも上っています。

黒もちきび 取材 2 混ざり.jpg

上のきびはかなり距離を離して黄色のカクテル種を植えました。
所が中に、この黒もちと交配して、このような新種のきびが出来ました。
収穫しているその年に交雑することを、「キセニア現象」といいます。
面白いですね、他に南瓜でもあります。
このようにして、自然界はダイナミックに交配しながら、今までに無い
新しい種を創出して、次代に繋いでいるんですね。

「古くして新しい息吹」。
その進化したエネルギーこそ大事なことです。
これは、人生万般、何事にも言えるかもしれませんね。

コメント

私も、死ぬ前に食べてみたい!です。

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