●中秋祭
昨日から10月の売り出し「中秋祭」、別名「名月市」を開催。
雨にも関わらず、大勢お越し戴いて感謝、さらに多謝です。
ふと見れば、先日仕入れた「禅寺丸」の柿鉢の柿が熟して来た。
私は大の「次郎柿」好き。
その甘柿系統に「禅寺丸」という幻の柿がある。
どんな味わいなのだろうか、と探していたが、
今までなかなか出逢えなかったのだ。
それがこの間、花屋で鉢物の「禅寺丸」を、ついに見つけたのだった。
果たして、長年の夢が叶って、どんな味わいなのか・・・・・・楽しみである。
先日、出張から帰ると、事務所に釣花が飾ってあった。
花作家の森さんの作で、秋に相応しいとても素敵な風情であった。
聞けば、垂れている枝木は「山帰来(サンキライ)」という。
陶淵明に「帰去来辞」という名詩があるが、
定めし、「山に、いざや帰らん」というものであろうか。
しかし、この蔓科の野生木には毒消しの効があり、
その必要がある時に、山に入り実を食べて帰って来るという、
謂れから来ているらしい。
秋の気配がそこここに漂い始めると、
人は色こき混ぜた山の懐に抱かれたくなる。
「山帰来」なかなか雅趣ある響きである。