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2009年10月05日

●「テネーロ」粉

tenero_r2_c2[1].jpg

ある化学物質過敏症の方から、
「10年来何も食べられずに来た、何とかして下さい」
と、いう悲痛なおたよりがあった。
色々調べて、意外な事が判ったことの一つに小麦粉があった。

それは、0−1テストで調べると、
北海道産の有機栽培の小麦粉でもマイナス反応。
ましてや、国内産の他の有機小麦粉でも同じ。
OCIAのカナダ・オーガニック強力粉でさえ、マイナス反応なのだ。

ところが、唯一イタリア産のファリーナ「テネーロ」のみが、プラス反応だった。
そして、実際食べられて、拒絶反応が出なかったのだ。
初めてのことだった。
これには、いささか驚いてしまった。

蛋白質が13,0%前後もあり、非常に粘性・弾力性のある強力粉。
ちなみに、通常粉は11,0%で、2%違うと格段の差となる。
まったく別物で、パンの種類も異なってくる。

ポー河流域で、彼の石窯パンで有名なアルタムーラで生産されている。
世界の小麦原産地・中東に近い、この原初的な紛のDNAが、
化学物質過敏症の体質の鋳型にも、すんなり嵌るのだろう。

まほろば農園でも、種の更新を続けていくと、
何代にも亘る内に、初期遺伝子に還る。
F1も、七世代更新すると完全に在来種に戻るという。

今回のことは、なかなか考えさせられる一件であった。
原点という意味をパンと共に味わいたい。

テネーロ.jpg
(「テネーロ」700g  ¥489)

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