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2009年10月20日

●江戸一のかき餅屋

illust[1].gif

「やめられない!とまらない!カ000ン!!」
というCMが随分流行った頃があった。
これは、それ以上に止まらないかもしれない。

昔、子供の頃、親に5円貰っては、
向かいの雑貨屋に走って、お菓子を買う。
その頃、駄菓子は、ガラス瓶に入っていて、
「何g頂戴!」と頼むと「あいョ」と計ってくれた。

それは、お決まりの「江戸揚げ」と「銀杏揚げ」だった。
子供は、昔も油菓子が好きだ。
ことに江戸揚げが大好きで、
何でそれが江戸と称するのか、解らなかった。

かき揚げ 高橋社長.jpg

7月の25周年記念祭に、名古屋のサンヨネさんの三浦社長が、
東京の餅屋さんの高橋卓孜社長を連れて見えられた。
今、東京で唯一軒だけ残っているかき餅屋さんという。
これで、江戸揚げの由来が、やはり東京から発したものであり、
その生き証人が高橋さんの「穂寿庵」であった。

試食させてもらったが、カラッと揚がって、
油が後に引かず、餅も実に旨い、何故だろう。
これは、生き残るだけの所以があると思ったのだ。

高橋社長曰く、
「それは、全国から厳選したもち米で餅を杵搗きでつき、
その成形の際、出る端切れを、その材料としているから」という。
通常は、外米の粗悪品の粉などを使って、から揚げにする。

練成した上級の餅を揚げているので、これは旨くなる他ない。
それと、良質米油を使って、その日の内で使い切って廃棄するという。
そのため、劣悪な脂臭さや酸化した後味がない。
一気に揚げるので、いわゆる油引きがいいのだ。
そして、作り置きせず、少量製造を貫いている。

そんな揚げ物、試食の段階から、「まだ来ないの、何故来ないの」
と、もうファンが出来てしまっていた。
まほろばでは夏場、酸化が激しくなるので油菓子は置かない方針を貫いて来た。
漸く、10月半ばで朝晩冷えて来たので、発注した次第。

その際、11種類もあるが、0−1テストではみな同じレベルなので、
初めて社内で、アンケートなるものを取ってみた。
そうすると、答えは千差万別でそれぞれ好みと思惑が、
こうも違うものかと、半ば感心してしまった。

それぞれの嗜好や年齢、お客様への配慮や予測・・・・・
さまざまな統計から、普通は品定めするのだろう。
0−1テストの絶対観と人間の相対観が、今回ドッキング。
そんなこんなで、扱い決定版が次の通り。

「江戸前あげ煎」六郷
 ごま・こがね・豆・のり・玄米・職人さん  各150g ¥420

ちなみに、調味料はは有機丸大豆醤油とモンゴル塩。
一切の化学合成調味料・着色剤・防腐剤等 無使用です。
しかし、食べ過ぎはいけません。
食べても少々に止めて下さい。

かき揚げ .jpg

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