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2009年10月15日

●活〆!!鮮魚

活〆 魚.jpg

道新夕刊一面トップに「活〆魚」が掲載された。
まほろばでは、既に大衆魚は活〆でなければ、扱わない。
その日仕入れて、5時には3割引、次の日には5割引きで、後は廃棄。
通常の魚は、次の日の入荷だから、
如何にまほろばは鮮度をイノチとするか、お解りかと思う。

朝1〜2時に出港して、3時頃漁場に着き、
刺し網を投げ、6時頃まで待って上げる。
この3〜5時間の間は魚は網に刺さっても生きて元気だ。
そして船上で活〆して血を抜く。

(だが、一般の刺し網は前日に仕掛けた物だから、魚が傷んでいる)
そして、昼頃までには帰港し、4時半にはトラックに荷積み。
歯舞から札幌まで陸路一直線で8時間、直走る。
夜中1〜2時に札幌卸売市場に到着、早朝6時からの競売でセリ落とされる。

これが最短距離と時間で、長くて1日24時間以内。
出港が前日の朝から昼までで帰港が早い日も多い。
だが、一般物は船団を組み、組合組織で港で一旦前ぜりするので一日以上長引く。
この一日の違いは決定的だ。

それが、まほろば扱いの鮮魚の活きの良さなのだ。
荷受も、この1日以内を活〆の定義として、
それ以上長引いたものは、引き取らない。
それと、一箱に色々な魚が混載されていることが有難い。

真鰈、ほっけ、ソイ・・・などなどの雑漁。
型も大小さまざまだ。
これが小売店としては大変有難く、売り残さずに皆さんから喜こばれる。
今まで、等級・数量を規格品として漁組に出荷していた。

それが外れて、今まで捨てていた物、数や型が合わない物、
それを無駄にすることなく、全て換金し、イノチを全うさせる。
漁師にとっては、それは願ったり叶ったりのことだったのだ。
組合からのけ者にされるも、最近は仲間が多く集まって来た。

今、北海道の漁場が変わりつつある。
今まで、何処の誰平が捕った魚か解らないものが、
第00の00丸の俺が捕ったぞー、という責任の所在、
いわゆる生産者の顔が見えるシステムが海でも起こっているのだ。

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先年、道東の外れ、歯舞の第58誠良丸の吉田富夫さんを取材したことがあった。
そんなことは今まで一遍も無かったと言って、大歓迎された。
海と陸をつなぎ、港と街を結ぶ、我らの役目も大きい。
まほろばはこれからも活〆から、海の応援をして行きたいと思う。

漁師のみなさん、荒海の中、
本当に本当にご苦労さんーーーーーでーーーす!!!
あーりーがーとーうーーーーー!!!!!

http://www.mahoroba-jp.net/about_mahoroba/tayori/oriorino/oriorino13.htm
(折々の書「最涯(さいはて)の海から」)

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