●無一さんの水墨画展
(ご長男の雅人さんと奥様・李枝子さんと無一さんの襖絵)
昨年の3月、伊予松山で病床に臥せっておられる福岡先生を訪ねた。
その時、応接間の襖絵を見て、
「あぁ、これは写真版『ワラ一本の革命』の裏表紙に載っていたあの画だ!」と解った。
それで、「これは、何方が描かれたのですか?」とご子息の雅人さんに訊ねると、
「これは、妹みそらの旦那、浩二(無一)さんが画かれたもの。
親父が随分画を気に入って、お互い気が合うようです」
(故福岡正信翁と奥様、後が浩二さんとみそらさん)
その半年後、福岡先生はあの世に逝ってしまわれた。
訃報を聞いて、深夜通夜に駆けつけた時、
斎場で、福岡家のみなさんが寝ずの番をされていた。
その時、初めて福岡先生の娘婿で画家・小倉浩二さんとお会いした。
白髪で飄々然とした姿態から、いかにも翁と話が合うだろう、と想像された。
何ともなく懐かしく気さくなお人柄は、何時までもお話してても飽きが来ない。
聞けば、ヨーロッパ遊学で画を勉強していた頃、福岡翁に出逢い、
その思想哲学に心酔して、帰国してみそらさんを見初めて結婚されたという。
油絵から水墨に転向しても、培ったその筆致は見事生きて、
水墨の闊達自在な表現に、一層拍車がかかった。
その作風は、飄逸なタッチで、日常の動植物や風景に目が向けられ、
禅の詩を現代的なユーモアを絡めて描いているようで、大変親しみ易い。
今回、北海道初の個展。
とはいえ、ご本人は来れず、先ずはお披露目ということで、誌上公開。
少しずつ、ソフテリアで展示して行きます。
原画(額有り無し)、小マット(プリント)、はがき(プリント)とご用意しています。
会場が狭いので、週替わりで漸次公開して行こうと思います。
(今年76歳、矍鑠としてすこぶるお若い!!)
小倉浩二氏に送る
此の度、父と同じ県の久万高原に住めるようになったのを心から祝福したい。
芸術の道も、自然農法の道も究極は同じ所にある。
自然農法の根本哲理を自分は無為天成と言っているが、
農作物は人が作るのではない。
人智を捨て、無為無策になりきったとき、自然が自ら作ってくれる。
人智人為によるものは常に不完全だが、自然が作るものは常に完璧で、
真・善・美を兼ね備えている。
絵も同じ事だろう。人が描くのではなく、自然に描いてもらう。
作為作智を捨てれば、トンポが飛んできて絵になる。
カニがブツブツ言っている言葉を聞けぱ畠然の心が判る。
ホタルと共に飛ぶ子供と一緒に遊んでおればそれで十分だろう。
この世に人間の創ったものは一つもない。
人間は自然の外にはでられない。
自然から学ぷしかない。
真似することが出来たら、上等の人生である。
福岡正信 (自然農法創姶者)
(額装仕立て「鳥の群れ」 ¥20,000)
小倉無一(浩二)氏 PROFIL
1933 京都に生まれる
1964 現代美術の動向展(京都近代美術館)
1970 ボッシュ美術大学/オランダ招待教授となる
1973 ヨーロッパの日本作家展(東京・京都国立近代美術館)
1977 個展(Galerire Resy Fonckg/ベルギー)
オランダ政府買い上げ作家に推薦される。
1979 個展(Galerire Resy Muysere/オランダ)
額装仕立て
(「猫」 ¥53,000)
原画 額無し
(原画 二匹(鼠と蛙) ¥12,000)
(原画 木上 ¥7,200)
額立て(プリント) ¥450
(額3 月雲)
(額15 犬)
(額21 蛍)
はがき(プリント) 2枚 ¥150
(はがき14 魚)
(はがき7 猫)
(はがき24 トンボ)
コメント
まぁなんて温かなぬくもった感じがあるのでしょうね。
優しさがじんわりとつたわってくるような。。。
原画はどんなにすてきなことでしょう♪
Posted by: 楓子 | 2009年11月10日 18:32
まぁなんて温かなぬくもった感じがあるのでしょう。
原画はどんなにすてきなことでしょう♪
Posted by: 楓子 | 2009年11月10日 18:32
まほろば本店でしか展示していないので、機会がありましたら、
是非食事方々お越し下さいませ。
お待ちしております。
Posted by: まほろば主人 | 2009年11月15日 10:29