●至高のさば缶、究極のいわし缶、絶頂のサンマ缶!
とろさば 味噌煮 ¥420 とろイワシ 味付 ¥420
とろさば 水煮 ¥420 ミニとろイワシ ¥315
とろさんま 醤油味 ¥336
先日の歳末市に、店頭説明にお越し戴いた千葉産直の富田正和二代目。
お父さんから受け継いだ熱い心で、熱く語るその心意気に感銘する。
私も毎朝、ヤッチバに出入りする身。
魚一つをどう捉え、どう買い付けし、どう処理するか・・・
これこそ商品はその人の生き様を物語っているのだ。
今回は、私見を入れるより、仕入れから加工までを余す処なく、
丹念に見て戴きたくて、説明報告書を掲載する。
一般品は、外国産の解凍物を使って、通年作り続ける。
千葉産直さんは、旬の短い一時期、それも極上品を見極めて、迅速に処理。
今、近海物の大衆魚が激減化で受難の時代。
イワシなどは、めったに市場に上場されない、されても眼の飛び出るくらい高い。
5匹で千円もすることもあり、もう高級魚にランクアップ。
水揚げ港とはいえ、惜しげもなく大イワシを缶詰にすること自体考えられない。
イワシの3〜6日間の水揚げで1年間分を、1日10〜17t、8万缶を作ってしまう。
青み魚はDHAやEPAが豊富とはいえ、酸化が何よりも早い。
「旬」と「鮮度」と「サイズ」にこだわるといわれるも、
その事は大変な挑戦をされていることを我々は知らねばならない。
更にヤマヒサさんの醤油や喜界島の粗糖を使うなど、
これは日本一の志の缶詰なのだ!
サバは、生き腐れと言うぐらい鮮度がイノチ。
北海道の根室沖で獲れるサバは最高!しかし、去年は2回、今年は無かったのだ。
我々は、本当のサバを知らないのかもしれない。
そんなある日の銚子港での水揚げ。
使える真サバは3000tの1000分の1の3t、さらに歩留まりは何と50%。
皮と身の間、身と内臓にもサシ(脂)がビッシリ!!
これぞトロさば、トロいわし、トロさんまと言われる所以だ。
この600g前後のマサバとなれば、1尾7〜800円でまほろばで売っているサバなのだ!!
あぁ、それを惜しげもなく缶詰に!!!
さんまといえば根室道東沖だが、この海域も含めて三陸全域に及ぶ。
平均150g以上と言えば、箱では25尾前後の大型だ。
内臓処理は最終的には手作業、水揚げから製品化まで90分という早業。
このフレッシュでグレイドの高い缶詰は、世にそうあるものではない。
早速、さば缶料理の得意な小泉武夫先生に贈って、極上のさば丼を食して戴こう!
更に、千葉産直さんで唸ったのは、冬季限定品の鴨鍋セット。
その中でも、とりわけ「鴨つくね」は絶品であった。
小泉流で言うならば、口や喉がピュルピュリューのゴックンものなのだ。
私の人生でも、これほど美味なつくねにお目にかかったことがない。
それもそれ、八甲田山麓で飼育された本場フランス種だとか。
日本合鴨に比し、皮下脂肪が少なく、鴨肉の癖がない。
贅沢に肩肉とモモ肉のブレンド、加工の工夫があれほどの味に。
海に陸に千葉産直さんの本物志向は我々を感動の夕餉に誘う。
今年の行く年来る年は、家々は鴨鍋で取り囲み、
正月料理に飽きた頃は、トロ缶が食卓に並ぶことは、
絶対請け合いだ!(ウ・フ・フ・・・・)