●薮田博士の血筋が騒ぐ！！
鎌田さんのマッシュルームをご紹介下さったのが、幕別町農業振興公社の近藤明美さん。
彼女は、十勝の生産加工業者の応援団長で八面六臂の活躍をされている。
人の為に寸暇を惜しんで東に西に飛んで行く。
その活躍振りは、毎月出る勝毎新聞の料理コーナーでも窺い知れる。
今月は、十勝特産の長芋普及に独創的な創作料理を提案。
また、「有機農業と食の安全」と題したDVDを企画制作して普及の一環としている。
そのナレーター役で名調子の声を聞かせてくれる。
その素案・構成・完成に、手を携えて一役買ったのが農家の藪田秀行さんだ。
（「有機農業と食の安全」DVD、ご覧になってください）
先日、近藤さんが藪田さんを連れていらした。
彼は不耕起、無肥料の自然農法を実践されている。
大阪から愛国に入植されたのが2002年、まだ7年程しか経っていない。
今年52歳というから、中年立志伝という訳である。
http://www008.upp.so-net.ne.jp/YABUTA-FARM/
（やぶ田ファーム HP。ちなみに、薮田さんのお母さんは、
元宝塚歌劇団、月組の田鶴千恵子さん。八千草薫さんと同期）
その短期間で、農法の極意を飲み込んだその天性の感はただ者ではない。
話し込んで行く内に、何と彼の祖父は「藪田貞治郎」その人であった事を知った。
あのビタミンB1を発見した鈴木梅太郎と双璧の生物学者であった。
麹からコウジ酸を、イネの馬鹿苗病菌からジベレリンを発見したのだった。
宮中に参内して、昭和天皇に農芸化学を御進講申し上げた。
そして64年に文化勲章を授与、その時初めて陛下のご尊顔を拝したという。
その後、勲一等瑞宝章、藤原賞を授与、しかしその金子はみな本代に消えたらしい。
質実剛健を旨として、子孫には美田を遺さなかった。
孫・秀行さんは、大阪で某大会社の食品製造を担当されていた。
そのために加工はお手のもので、今回自然農法の野菜・ハーブを自ら手作り。
その味は中々の物で、まほろばでも数種扱うことに。
生産から加工消費まで、そのきめ細かい自給自足は、未来社会を映している。
バジルペースト ￥９８０
青じそペースト ￥９８０
フェンネルペースト ￥９８０
イタリアンペースト ￥９８０
ホールコーン ￥９８０
黒豆煮豆 ￥９８０
トマトピューレ ￥８５０
ヤーコンピクルス ￥１１００
弟さんは、養豚も行っていて、その肉質はとても素晴らしい。
是非、まほろばでもと希望しているが、一頭買いなので、その処理を思案中。
きっとその内に店頭に並ぶことでしょう。
まほろばにとって、近藤さん、藪田さんなどの優れた人柄のご縁を戴いて
感謝してもし尽くされないものがある、ただありがたい。
