●09 酉の市
この「酉の市」の5日間は、比較的穏やかな日和で、客足も軽やか。
後残す所一日、天気予報では、吹雪で荒れるとか。
店内はお正月一色。
鏡餅や供え餅、お節料理いろいろが処狭しと並ぶ。
まほろばでは、花も扱っているので門松や迎春花も並ぶ。
榊やゆずり葉あり。水木、若松、千両あり。
苔松、枝垂れ梅など、何とも日本的情緒でたちまちに和む。
こう言った気分が日常、なかなか味わえなくなって来た。
一般市場では、おせち関係が随分と売れなくなって来て、
売れるのは安いものばかりで、食のユニクロ化が起きている。
スーパー、デパートが正月一日から営業しているので、
別段前もって買う必要がなくなって来ているのは確かだ。
お節は、主婦の日頃の労をねぎらう為の膳なので、
売れなくなるのは当然と言えば当然である。
一日から働きに出て、一家の寛いだ団欒を壊してしまったことは、
取りも直さず、日本文化の崩壊にも繋がっている。
自然食品もその例外でなく、年々お節離れが起きているという。
ムソーさんも、今年の予定数が大幅に下回ったという。
この不況も手伝っているのかもしれない。
急遽、その余った鏡餅100個弱が送られ、半額で売らせてもらった。
ムソー・小林さんの奥様も大阪から来札され、お二人で店頭で販売。
他のお節も含め、大方売り切ったので、一安心。
安く買われた方は、俄かお年玉で、来年はラッキーな年になるでしょう。
とまれ、慌しい師走は後一日を残すばかりです。