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2010年02月18日

●農園冬日記 

福田君  狐の足跡.jpg
(キタキツネの足跡 1)

               まほろば自然農園チーフ 福田直之

今年も農園が始まりました。

1月下旬から第1ハウスと第2ハウスの周りと中で雪はねを始め、
2月1日に第2ハウスの天井ビニールを張るので、
それまでに第1ハウスと第2ハウスの
下側のビニールを張らなくてはいけません。

福田君  ハウス 骨組み.jpg
(ハウスの骨組み)

幸い天気に恵まれ、予定通り準備が出来、
2月1日、第2ハウスの天井ビニール張りです。
この天井ビニールは50m×10mと大きいので、
他の農園スタッフにもお願いして、朝6時から始めました。

なぜそんなに早いのかと言うと、
ビニール張りは風が吹くと大変だから、
風のない朝早くに行います。
それでも突然の風で飛ばされながら、
なんとか午前中に張り終わりました。

福田君  ハウス.jpg
(ビニールを張り終えたハウス)

毎年のことなのですが、
朝早くからはさすがに寒いです。
張り終わってすぐにハウスの中に入ってみると、
すでに温かくなっていました。

福田君  ハウスの中 雪.jpg
(ハウスの雪、雪、雪)

さすがビニールハウス。
今年からは第3ハウスも登場します。
これは去年第2ハウスの奥側に骨組みを立てた30mくらいのハウスです。

今はこの第3ハウスにビニールを張るため、
周りの中の雪はねをしています。
2月1日に張った第1、第2ハウスはと言うと、
あれから結構、雪が降りまして、
その度に周りを雪はね(これは雪が解けるまで続きます)、
中は早くも土が顔を出しています。

福田君  ハウスの中 土.jpg
(ハウスの中は土がもう顔を)

ビニールハウスに入ると土のいい香りがしてきます。
中の雪が全部解けると、いよいよ苗立て用の温床作りが始まります。
これはもう少し今月下旬くらいから始まる予定です。

農園はまだまだ雪の中ですが、
少しずつ春が近づいてきています。
そんな農園は小別沢の山裾にあり、
自然の四季折々を間近に感じることが出来ます。
ちょっと私なりの自然の楽しみを紹介します。

福田君  しらかばの樹液.jpg
(「しらかばの樹液」を採取するための穴)

=雪解けとともに白樺の樹液採るが始まります。(3月中旬〜4月下旬)
白樺の根元に穴をあけ、笹の茎を差し込みペットボトルをセットするだけです。
だいたい一晩でペットボトル1本くらい採れます。
ほのかに甘い柔らかい口当たりの樹液です。
山ぶどうのつるからは天然の化粧水が採れます。

そして何といっても山菜です。
雪をよけると、フキノトウが収穫でき、
雪が解けてからヨモギ、ワラビ、フキ、ウド、タラノ芽などが採れます。
小鳥のさえずりも聞こえてきます。

=まさにセミの大合唱です。
とてもいい音色を聞きながら仕事ができます。
生物も活発になってきて、トノサマバッタ、オニヤンマ、蝶々などが飛び交い、
クワガタが道を横切ったり、トカゲやヘビが日向ぼっこをし、
沢の石をめくるとサンショウウオが隠れています。

初夏には桑の実が食べられます。
いろいろな生命にあふれています。

福田君  樹の穴.jpg
(鳥達によって、樹に開けられた無数の穴、樹はまだ生きている)

=畑から見る紅葉していく山の様子は心癒されます。
大空を見上げると、無数の赤トンボが飛び交ってます。
どんぐりや松ぼっくり、クルミ、栗、落葉など
クリスマスリースの材料もこの時期に拾います。

目を凝らして木の枝を見ていくと、
空き家になった蜂の巣や鳥の巣も採ることが出来ます。
たくさんの登山者が落葉キノコを取りに訪れます。
コクワの実や山ブドウの実もたくさん採れます。

=幻想の世界です。
白銀の世界は本当に美しいです。
無風の中、シンシンと降る雪の中、
山を見ると言葉では表現できない景色を楽しめます。

福田君  狐の足跡 2.jpg
(キタキツネの足跡 2)

キタキツネに会うことも出来ます。
冬山をカンジキを履いて歩くのも楽しいです。
このような感じで日々畑をしながら、
昼休憩などを利用して自然を満喫しています。

今も雪を除けると雪の下から、
ほら春が顔を出してますよ。
春はすぐそこですね。

福田君  ふきのとう.jpg
(雪の中の「ふきのとう」、写真撮影・福田)

コメント

毎度お世話になっております。

朝6時からの作業!? 大阪では想像しきれないくらいの零下の寒さなのでしょうね。。。お疲れ様です。

それにしても今回の写真は大阪では見る事の出来ないキレイな写真ばかりですね。

中でもメープルシロップを販売する幣職としては白樺の樹液取りが気になってしましました。
というのもオーガニックメープルシロップに使用する樹液は樹を傷つけない為に1本の樹に3本までと決められていたはず。。。ですが、写真の白樺は結構大きな穴があんなに縦に入っているのですねー それでも生きていて、また樹液を貯め込むというのですからその生命力には感服です。

寒さ厳しき折農園の皆様どうぞご自愛くださいませ。

白樺の樹液の穴は、笹竹の細い茎が入るだけの小さな一つの穴です。
もう一つの樹は、おそらく複数の啄木鳥(キツツキ)が開けた穴だと思います。
すごい穴ですね。私も初めて見るものです。

キツツキの開けた穴なのですね。
クチバシだけであの大きな穴を開けるんですね。 私も初めて見ましたが凄い大きいですね。

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