●森下自然医学 4月号
「森下自然医学」4月号が発刊された。
連載「北の空から」は『綴る経(たていと)、触れる緯(よこいと)』と題して、
書の筆蝕ということをテーマに。
パソコンによって、失われつつある日本語。
それを回復させるには縦行の手書き字復興が必要、との論。
是非、読んで頂きたいと思います。
また、口絵に「ソトコト3月号」が掲載された。
そこに、特別企画「巴馬(パーマ)プロジェクト対談」として、
森下博士と広東省深セン機構局主席の陳陽南氏が登場。
世界長寿郷の一つ巴馬を、中国地元企業と政府が
『環境保護型の地域開発」を実践している日本をはじめとする
世界中のトップクリエーターたちと連携して、
巴馬の水資源と自然環境を永続的に守りながら「ロハス」を
コンセプトに進めて行こうというプロジェクト。
一度、巴馬を訪れると、帰国しても飛躍的に回復した免疫力が、
二度と下がることがないことを調査発表された森下博士。
博士の長寿理論を中心にして、この世界的プロジェクトが展開される模様。
是非何時か訪ねてみたい聖地である。
そして4月号の「俳壇」に、本店のゆかりちゃんのお父さんが
投稿した俳句に、秋山素子先生の寸評が掲載されている。
名月や川一筋に光りをり 城越 清
城越さんの最近の句は、良い句ばかりです。
毎月必ず投句された努力が、実ったという気がします。
長い間培ってこられたものが、有季定型という俳句の上に、現われて来ました。
掲句は何の無駄もなく、景が読む者にすっきりイメージされます。
しずけさと共に、名月の季節の夜気のかぐわしさまで伝わってきます。
定型文学の面白さは、スロープを登るように上達するのではなく、
階段を上がるような上達がある、ということです。
継続は力ということも、城越さんの句から改めて感じました。
(「名月」・秋の季語、秋山評)