●表札の木々
何時ぞや、表札のことを書いたことがあった。
時々、店の棚に飾ってある上の見本を見て、注文が入ることがある。
先日も、御一方から問い合わせがあって、
彫り師の今村さんから材の幾種かを揃えて戴いた。
どれをとっても、木材の目の美しさは譬え難く、
それぞれにそれぞれの趣があって、これと言って定め難い。
家屋が洋風なのか和風なのか、でも変るし、
縦か横でも、また四角か耳付かでも大いに印象が異なる。
以下、材の木目と特徴を記す。
値はどれも同じ、苗字で、2万円より。
あと名前や奥様や子供さんの名と増えるに従い、
材の大きさもあって割り増しされる。
そこは、相談で。(書体もお望み通りに)
槇(まき)…
広く生垣や仕立物に利用され、古風な日本庭園などで重宝されている樹種です。
見た目は針葉樹のようで丈夫そうなのですが、寒さが苦手です。
暖地では生垣樹の定番といってもいい程の人気があります。
一位(イチイ)…
常緑針葉高木。 北海道から九州の高隅山まで、山奥にポツンと分布する。
アララギ・オンコなどの別名がある。
材は美しい紅褐色で加工しやすく、 優良な彫刻材・家具材として用いられる。
イチイの名前は、仁徳天皇がこの木で笏(しゃく)をつくらせ、
それで正一位を授けたので「一位」と呼ばれることになったといわれている。
そして笏は、いまだにイチイでつくられている。
槐(えんじゅ)…
マメ科の落葉広葉樹で、薄い茶色で彫って仕上げると
深みのある綺麗な木目が出ます。
槐樹(かいじゅ)ともいい、延寿とも書き、
古くから魔よけの意味や縁起ものとして使われてきました。
栓(セン)…
センは日本全土に広く分布して、ハリギリの木材名はセンです。
北海道東北部方面から良材が出、漆器下地に使うと
ケヤキと間違えるほど木目がよく似て椀などに使われます。
桂(カツラ)…
日本各地のほか、朝鮮半島、中国にも分布する。
中国の伝説では、「桂」は「月の中にあるという高い理想」を表す木であり、
「カツラ(桂)を折る」とも用いられる。
(しかし中国で言う「桂」はモクセイ(木犀)のこと)
用途として、街路樹として植えられるほか、
建築、家具、鉛筆、碁盤、将棋盤にも使われる。
梻(しきみ)…
モクレン科の常緑小高木で、仏に捧げる木。山地に生える。
シキミ-モミ群集の標準種。香気があり、墓苑などによく植えられる。
「梻」は材木屋さん、いわゆる業界言葉で「タモ」と呼ばれ、
王さんのバットで、有名になる。
ウォルナット…
ウォルナットは世界的に有名な装飾用材の一つで、
とくにアン王朝時代の家具など、長い間高級家具に利用されてきた。
今日では、装飾的なパネルに用いられ、美術指物とか、
ライフル銃などの銃床や床尾にもよく用いられる。
檜(ヒノキ)…
質は、細胞が密でキメが細かいため杉よりも重くて硬く、
木肌が白く、昔から高級材として好まれてきた。
神社仏閣は、「桧づくりだったからこそ今に残る」といわれ、
建築には適した木材です。
香りは人の心を落ちつかせる、「リラックス効果」に優れている。
さらに、シロアリや腐朽菌にも強く、床、廊下、玄関周りにも向いている。
桜(サクラ)…
サクラは、現在では木材として利用される量は少なく、
貴重な材料となっています。
保存性も高く、比較的加工しやすい木材です。
また、装飾的価値も高く木目も美しいのが特徴です。
胡桃(クルミ)…
胡桃の木材はウォルナットと呼ばれ、欧米では重要な木材のひとつです。
ブラックウォルナットより若干やわらかく、優しい表情です。
中庸な硬さと重さをもち、狂いが少なく靭性があります。
細工のしやすいこともあり、銃床、家具、フローリングなどの用途。
コメント
いいですねぇ すてき♪
社長 値段安すぎますよ〜
うちも たのもうかしらん
Posted by: お、表札やさん | 2010年03月13日 12:37