●筍あれこれ
筍と言えば、
初めて奈良に行き、薬師寺付近で見つけた思い出が鮮烈に蘇る。
何せ、北海道では笹の細竹だけが自生するのみで、
太い筍を見たのは生まれて初めてだったからだ。
それを無我夢中で採ったのは、実に感動的だった。
あれから40年以上も過ぎ、旬になれば、
トータルヘルスさんから、貴重で柔らかい京筍を戴いたり、
愛媛からは、故福岡正信先生の竹薮から採って戴いたり、あるいは
宮城の千葉さんからは、珍しい「八竹」を毎年戴く。
私は、無類の筍好きで、ついで「木の芽・山椒」には目が無い。
そろそろ、孟宗筍の季節も終わりかけ。
今年は、筍の大異変の年というか、幕開けの年だった。
それは、今まで中国産の筍が、国内産加工に化けていたということだ。
ところが、産地表示の規制取締りが厳しくなったので、
業者は、国内産生筍を加工に回さざるを得なくなり、
それで国産生筍が市場から急激に減った訳だ。
(「たけのこのピザ」¥240)
お陰で、最後まで高値推移で、容易に庶民の口に入らなかった。
まほろばでも、在庫で残る日が多かった。
そんな折、ベーカリーでは「たけのこのピザ」、
「ローズマリーとたけのこパン」など工夫した新作が出た。
お陰で大好評、何時もあっという間に、無くなってしまう。
http://choumiryo.jp/
そう言えば、筍料理と言えば、昨年4月、
竃リ曽路物産の鹿野社長から「調味料マイスター」の資格を取らないか、
とのお誘いを受けて、東京で受講して、その認定を得た。
その時の最後の試験で、各テーブルのみんなで、
調味料を生かしたレシピ作成の課題が出された。
2人の女性はプロの料理指導家。
私は、躊躇なく季節柄、筍料理を提案。
しかも、馴染みの無い北海道の家庭での献立。
いかに、子供に筍料理を美味しく食べさせるか、
モンゴルの岩塩を使って・・・、という意見を出した所、
スンナリみな賛成してくれた。
そこは、互いにプロ同士、あっという間にレシピが完成。
それが、会場の賛同を得て、一位になった。
以下、「日本調味料マイスター協会」のHPにも掲載された。
その内容をUP。何かの参考になれば、嬉しいです。
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2009年4月29日
調味料ジュニアマイスター講座渋谷11期 ☆ベストレシピ☆ のご紹介
こんにちは。日本調味料マイスター協会事務局です。
4月4、5日に調味料ジュニアマイスター講座渋谷11期が開講されました!
恒例の「調味料とレシピ」の講義で誕生した
☆ベストレシピ☆
をご紹介いたします。
今回も季節感いっぱいの食欲をそそるレシピです♪
<渋谷11期 ベストレシピ!>
【レシピ名】 たけのこバーグ・ステーキ
【材料】(4人分)
合いひき肉 ... 300g
タケノコ ...(中)1個
玉ネギ ... 1個
人参 ...(小)1本
卵 ... 1個
パン粉+牛乳 ... 各大さじ1.5
モンゴル岩塩、胡椒 ... 適量
☆お好みで、ケチャップソースなど
【作り方】
@タケノコはぬか湯で茹で、まん中の形の揃った部分を輪切りで4枚とり、
硬い部分300gを粗みじんに切り、穂先は付合せ用としてくし型に切る。
玉ネギ、人参はみじん切りにし炒めておく。
A材料をボールに入れてよくこね、輪切りタケノコの大きさに合わせて
丸く形作り、フライパンで両面焼く。
B輪切りのタケノコに塩・胡椒し、バターでソテーする。
CBのタケノコの上にAを皿に盛り付け、タケノコの穂先と春野菜のソテー
を付け合わせる。ケチャップソースなどお好みのソースを添える。
★今回は別々にソテーして重ねたが、タケノコの輪切りにハンバーグの
種を重ねて焼いても良い。
☆輪切りソテーはタケノコの形を知ってもらいたいとのお父さんの希望。
☆いつものハンバーグに、食感の良さといつもとは違う美味しさを感じてもらい、
付け合わせのタケノコを食わず嫌いで残した時に、「実はハンバーグの中の
美味しい具はタケノコなんだよ!」 と明かして、タケノコに対する垣根を無くす。
【主役調味料】
(調味料) 塩)モンゴル岩塩 (品名:「モンゴル岩塩こしょう」ミル付き)
(特徴) にがり(Mg)が少ないので体に優しい。岩塩が肉料理やソテーに合う。
(使い方のポイント) 塩の2段使い(具の中と、ソテーの仕上げ)
(選んだ理由)
肉料理に合う、ソテーに合うことなどから岩塩を選んだ。
また、北海道とモンゴルの雄大な大地、寒冷な気候という共通点から、
モンゴル岩塩を選んだ。(鈴木先生の補足...北海道とモンゴルの共通点から
寒さに合う塩と言えるのではないか。)
【レシピの意図】
(誰に) 北海道の12歳少年(今度中一になる)、4人家族(札幌の兼業農家)。
北海道ではジャガイモなどがポピュラーだが孟宗のタケノコは採れず、
特に子供は日頃食べないので苦手。
好みは、カレー、コロッケ、ラーメンなど。
九州熊本産の美味しいタケノコを頂いたお父さんは、
どうしても子供にタケノコを食べてもらいたい。
(既存の食べ方ではなく、何か斬新な料理を期待。)
(シチュエーション) 中学の入学式のお祝い
(子供の大好きなハンバーグで祝い、これをきっかけに
タケノコという野菜とその美味しさを知ってもらいたい。)
(季節感) 春 4月
チームB:鹿野様、宮下様、西山様、津留崎様
※今回のベストレシピのチームには料理教室の先生もいらっしゃったので、
レシピの完成度はさることながら、ひとつのレシピにたくさんのストーリーが
隠されているのは流石でございます。
様々な思いが凝縮されたこの『たけのこバーグ・ステーキ』はさぞ美味なことでしょう。
これは一人で食べるのではなく、やはり家族で食べてこその美味しさもありますね。