●真の友好・交流
(武田節を踊るギャニオンさん)
風は吹く、雨は降る、悪天候の売り出しにめげず、
ギャニオンさんは、外で「メイプルトフィー(飴)作り」。
朝のミーティングで、
私が黒田節のサワリを歌い、ギャニオンさんが踊られた。
ヤンヤの拍手喝采。
後で彼も、「踊りが一番嬉しく、楽しかった」と語った。
カナダの国旗は、「楓・メープル」だ。
いわば、彼は国を背負って、異国の地で愛国のシンボルを宣揚している。
しかし、押し付けのみでない。
今国民の多くが見向きもしなくなった日本舞踊を身に付けようと必死だ。
そこに、真の国交、親善友好の姿を見る思いだ。
異地で自国の文化を何一つ知らない者が、堪能な外国語を話しても尊重されないという。
「敵を知り、己を知れば、百戦危うからず」
戦争ばかりでない、交流もまた互いに勉強することが大切なのだろう。
どちらも知らぬ自分を恥じる。
せめて、日本文化の一端でも学ばねば、と。
六十の手習いという言葉があったかしら・・・・・・
(雑音は風の音です。まほろば本店にて、5月8日)