●アナログ本家
この二日間、かの小泉武夫先生とご一緒して、
大変勉強させて戴いた事があった。
それは、「携帯無ェ、パソコン無ェ、もちろんメールなんか知るワケねェ、
インターネットは何者だ！！」
（幾分、吉幾三「俺ら東京さ行ぐだ」バリに）
の、今どき、驚くべきアナログ本家の総本山だったのだ。
大学の論文はどうしてまとめて来たのだろうか？
世界の先端情報はすぐに必要ないのだろうか？
研究発表には、パワーポイントを使わないのだろうか？
その諸々の疑問は、一刀両断の許に「必要無ェ！ソレは黒板に書けばイィ！！」
携帯やメールなんぞ始めたら、日に何万通来るか分からない。
とっても、対応している暇なんかない。
「でも、緊急の場合はどうなさるんですか」横から、ご婦人の心配声。
「今まで、人類無くてやって来たじゃない」と、ケラケラ笑われる。
「では、事務所には秘書の方が、事務処理を？」
「いいや、全部自分ひとりで,やります。飛行機の手配からなんから。
連絡はFAX一本。あれは、便利で最高！！」
月間６本の原稿を抱え、その中には小説も、
毎週火曜日、日経「食あれば楽あり」は17年も続き一回も休まず。
土日缶詰で、原稿用紙に、手書きでヒタヒタと。
本は、何とその手から109冊も紡ぎ出された。
沖縄大、鹿児島大、広島大などなど、退官後全国からオファーが止まず、
それに各界の役職も100を超えるのではないかの東奔西走の日々。
尋常ならざる超々多忙！！
最早、携帯やパソコンは必須アイテムではないか？
それは、我々中途半端な人間の考える浅はかさ。
自分が一番で走ると、みな後からついて来る、と。
文明の利器を利用しているつもりが、
実は機械に利用されていることに、我々は気付いていない。
現代人は、携帯パソコンのためにどれだけ煩わされて心が翻弄されているか。
そんな事知らぬが仏、何処吹く風。
悠々として、自分のやりたいようにやり、生きたいように生きて、
幸せ絶好調とか！！！
何せ、食べもの大好き人間だから、食べ物の事を語ること、見ること、聞くこと、
毎日が楽しく、嬉しく、ピロリンコ！！
「先生は、原始脳人間ですね」と言うと
「そう、本能の赴くままに生きて、最高に幸せ」
発酵博士という知的活動を営みながら、一方
「発酵仮面は正義の味方」なんて、マントを引っさげて、全国を飛行する。
（「カイチュウ博士と発酵仮面の『「腸」健康法』」
藤田 紘一郎 (著), 小泉 武夫 (著) ￥ 1,575）
今回、あの「回虫博士」こと藤田紘一郎先生との対談『「腸」健康法』を出版。
1／３は下ネタ論議で、最高に盛り上がっていました。
何せ、教授会の猛烈な批判をものともせず、あの東スポに堂々と連載する
「回虫博士」とゲテモノ食いでは後塵を拝せぬ「発酵仮面」の対決。
こんなにも抱腹絶倒で一気呵成に読んでしまう本も珍しかろう。
おもしろ、おかしく、大変タメになりました。
まほろばでも、扱いになると思いますのでお申し込みください。
それで、まほろばの取り持つ縁で、24日に、
東京で「自然医学」の森下会長と小泉先生の夢の対談が決定。
その司会役を仰せつかって、上京します。
さてさて、どうなりますものやら、後々のお楽しみと相成りました・・・・・
