●夫婦口論
まほろばの事務所に、毎朝それは欠かさず定期便で、
神戸の鳥本逸子さんからFAXが届く。
朝3時頃に起きて、ご主人のお弁当を拵(こしら)えて、
5時には送り出す。
そこで一服されて、
おもむろにペンを走らせ、
まほろばのみんなに心の近況を綴る。
それで私達も元気を頂くし、鳥本さんも元気になられるという。
彼女の脳挫傷からの「奇跡の生還」は、小冊子でご存知の方も多い。
「エリクサー」をまるで神さまみたいに大切に思われて、毎日、
「無限心球・結」ちゃんと共に「mahoパワー」と呼んで、どんどん元気になられた。
もうダメか、と一時思われた瀕死の重症から蘇った姿は少女のようだった。
最近、彼の三浦・曽野ご夫妻のご本にいたく感銘を受けられたらしい。
私は、あまり曽野さんのものは、読んだ事がないが、
彼女の歯に衣を着せぬ物言いには、何時も胸がすく思いでいる。
文壇に登場した50年ほど前だろうか、父が美貌の曽野ファンで、
よく本を読んでいた姿が懐かしい。
鳥本さんの、その日のFAX便を紹介したい。
追伸
ごめんなさい、書かせてくださいませ。
三浦朱門、曽野綾子ご夫婦のご本で、
「夫婦口論」という本に出会いました。
私は10代の頃から綾子さんのファンで、主人も
ご夫妻のおしゃること書かれていることは、
「まっとう」だと申しています。
ただ一番気に入ったらしく、つい、そこを指摘します。
その中に、夫婦の生き方、哲学と言う章があって、
「結婚生活の幸せとは何かと考えた場合、
基本的な健康や生活が成り立つことは、
確かに大切だけれど、その次になると、
毎日楽しくおしゃべりできることだと思う。
女房がひたすらしゃべりまくって、
夫が聞き役に回る。
その反対もありますけど、
そういうのは一種のいい調和ですね。
外界から入ってくるもの対する人生の
一種の消化器官なんです、家庭というのは。
入ってきて、そのままだったら下痢してしまうけど。
ビフィズス菌みたいなのが家庭にいてしゃべってるうちに、
それがいい具合に栄養ににしてくれるわけ。
私はそれが結婚の機能だという気がする」
と綾子さんが書かれているのに大いに氣をよくして、
私は主人に朗読! そしたら、
「たまには間違ったことも書く」と!
ここで二人で大笑い!
もう一言、主人、
「過ぎたるは(私のおしゃべり)及ばざるがナントカ」デスと。
いかがでしょうか。私は、
「おしゃべりisエネルギー!」と宣言してます、ウフフ・・・。
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またおじゃまFAX・・・・・
この間、ご紹介したご本『夫婦口論』の中で、曽野綾子さんが、
「人生ってね、何でも『しなきゃならない』と思うと辛くなるんですね。
『やってみよう』と思えば、どんなことも道楽になる。
心がけ一つで全然違います。
自分が主体になれば面白がられるし、
その分だけ自由になるんです」
と、書かれています。
お掃除もお料理も・・・・楽しく!!ウフフです。
ごめんなさいませ。
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夫婦の会話が無くなると、離婚率が高くなるとの統計があるらしい。
私の場合、会社でも家でも、同じ内容で取り留めなく話が続く。
それにしても、盛んにしゃべりまくり(失礼!)、黙って聞くご夫婦を
想像すると、いかにもほほえましくて、思わずニコッとしてしまう。
お幸せなお二人に盛大なる拍手!!を送りたいところ。
二通目のお話は、禅では『随処に主になる』と言うことだろうか。
主体的に何事にも取り組む、真剣に、一所懸命あたる。
そうすると自他の境が消えて、一体になり、楽しくなる、嬉しくなる。
禅とは、小難しいことでなく、きっとそんな生活のコツと言おうか、不思議なのだろう。
その気付きは、案外誰もが経験することで、
そこから生き生きした人生の窓口が開けたら、これに越したことはない。
まぁー、理屈抜きに仕事をして、考えずに今を精一杯!、
という答えしか返って来ない・・・・。