●号外!!!
2011.3.21. 鰍ワほろば
放射能被爆による関東圏野菜の取り扱いについて
この度の「東北・関東大震災」の被災者の方々には心からお見舞い申し上げます。
さらに重ねて、福島原発事故による被爆被害も日毎に拡大し、
ことに作物への影響も報道されています。
北海道にとって、冬場の野菜供給は昔から千葉・茨城・福島・群馬・栃木等の
関東圏に大変お世話になっております。
今、報道されているように、被爆範囲が広がる中で、
全国消費者の方々の不安が募る一方です。
即刻に、各生産地に放射能測定の要請をお願いしておりますが、
厚労省における公的機関では測定結果報告が、かなり遅延されるとのことです。
それでも、農協や公的市場を経由する物は、
厚生労働省の指示に従って、放射能の測定が実施されますが、
産地や生産者との直接取引を旨とする安心・安全の食材は、ルート上、
今の所、チェック機能がありません。
最も安心安全を追求している所が、お客様に対して、
一番安全を保障できないと言うのは、何とも皮肉なめぐり合わせです。
公表された茨城県産ほうれん草の検体は露地物であり、
ハウス物との比較値は発表されていません。
また、取り引き先、千葉デコポン生産組合は、付近で検出されませんでしたが、
自発的自粛という例もあります。
放射能漏れの心配が出始めた頃から、関東圏の野菜の仕入れをどうするか、
自然食品店としてどうすべきか、決断を迫られました。しかしながら、
確たる理由もなく、まほろばが風評被害の先頭に立つこともできないし、
被災に打ちひしがれている被災地の生産者に、断る事も残酷で出来ませんでした。
とりあえず、仕入れを続けてきましたが、店頭には出しておりません。
これは、まほろばだけの問題ではなく、
有機農業農産物の生産と流通と消費の全体にかかわる問題です。
少しでも早く、有機農産物にもチェック機能を整備して戴けるよう、
今、産地の方々や、公的機関と交渉が始まったところです。
しかしながら、土、日、祭日と三連休でなかなか公的機関と繋がりません。
今、すでにバックヤードに入荷している関東圏の野菜については、
0−1テストでは安全性は確認できておりますが、
どのような方でも納得できるような形が整備できるまで、
まほろばとしては関東圏の物は店頭に出さない予定です。
お客様には大変ご迷惑をおかけする事になりますが、
何卒状況をご理解戴きたく、お願い申し上げます。
但し、次のものは以下の理由により、引き続き販売致します。
● 人参(千葉県・山武野菜ネットワーク)は、貯蔵作物、漸次、訓子府の伊藤農園の人参へ。
● さつま芋(茨城産・玉造出荷組合)はキャリング貯蔵、(自然農法販売・千葉)のは、宮崎産。
● 白菜(茨城県・丸庄出荷組合)は、3月10,11,12日収穫物。
コメント
ご苦労様です。お野菜の件、了解しました。今回の震災は本当に多方面にわたり大きな影響を与えていますね。農家の方はじめ、小売店さんも大変なこととお察しします。何か私たちでお役に立てることがあればおっしゃって下さい。
今回のことで時代が変わり、私たちの意識も大きく変わりつつあるのを感じます。念頭に宮下社長が掲げられた「小国寡民」のテーマがよりリアリティーをもって迫ってきます。日本国の正念場、私たちの暮らすこの北海道の可能性というものを考えます。祈りと希望とを持って、静かに前進していきたいと思います。
Posted by: 知恵の木 noahnoah | 2011年03月21日 16:53