●原爆が落ちた戦場のよう・・・
今朝、厚別店の穂積君からの日報に、
「今日は、自衛隊で被災地に行かれている夫に、
荷物を送るお客様が来られました。
『現地は、原爆が落ちたかのような惨状で
厳しい状態』だそうです。
こうして、普段どおりの生活をしている一方で、
懸命な活動をされている事を思うと、
言葉にならないです。・・・・・」
今朝、やっとのことで、ヤンジーとアグネスに電話が繋がった。
何時かけても、圏外なのだ。
つまり、電話、電気、ガス水道が通っていない処で救助しているのだ。
今、南三陸町に入ったところで、昼・夕で300食づつのラーメン、
石巻では1200食を作って、長蛇の列でみな喜んで食べて行かれる。
しかし、持って行った3000食分も底をついたという。
何とか、送って上げたいが、届くところがないらしい。
主な拠点に届けても、そこに行くだけで2,3時間もかかる。
ガソリンがないのだ。
水も、給水車が来ても、タンクに入れた分は、すぐ炊事で無くなってしまう。
急遽マイクロバス隊が、北海道に引き返して、
ニセコ、長沼、恵庭と回って、救援物資、ことに不足な野菜を集荷するという。
是非、皆さんにもご協力願いたい。
避難所に居る方は、潤沢に物資が情報が流れるが、
家に留まっている人々が悲惨で、孤立状態。
食べ物も水も届かない処が多く、
主に、ヤンジーはその周辺に回って、炊き出しをしている。
家から出てきて、有り難く貰うカレーやラーメンに
みな生き返った表情を見せるという。
とにかく、現地は凄まじい状態で、戦場そのものだという。
新聞報道と違って、
そこらに流されている車には、遺体が隠れている。
だれも、どうしようも出来ないのだ。
逃げ延びて、食にありつけた人からは
「小学校の校舎の壁に、15人ほど張り付いて
死んでいた」と聞いた。
みんな心に焼きついた現場の生々しい様子を胸にしまって、
口に出す人は少ない。
私達は、報道写真の上っ面だけで、印象が流されようとしているが、
実際は、2万、3万ともつかない遺体がそこにあるはずなのだ。
それを見て、初めて震災の惨さを実感できるのだろう。
ヤンジー隊は、日々その現実の中で、向き合って救援している。
対岸の火事のように、腕を組んで見ている私が恥ずかしい。
何とかと思うが、今ここで、出来るだけやれる事をやろう。
今日、皆様から戴いた「ヤンジー炊き出し支援金」を送る。
引き続き、義援金をお願いします。
私達に出来ることはそれと、祈ることだけです。
(エリクサー水も底を突いたことだろう。何とか出来ないだろうか・・・・)