●「0-1新古(おーしんこ)」と「胡瓜の漬物」
古くして新しい漬物こそ、沢庵、お新香である。
まほろば自然農園で「0-1農法」で生産された無農薬大根を畑で干し、
それを、0−1レシピで漬け上げたその名も「0-1新古(おーしんこ)」である。
なかなか渋めの味わい深い奴で、ロングランの人気者である。
今回の震災によってますます保存食の重要性が認識された。
材料は、農園大根に、大根菜、農園唐辛子、店の米糠、七五三塩、モンゴル天日塩、
一二三糖、タイコウさんのかつお粉、まほろばの漁師昆布、そしてクチナシの実。
だが、これが最後の紹介で、もう終了間際。
その樽によって、微妙に味わいが異なり、変化も出て来て面白い。
それを、先の「アル・ケッチャーノ」の奥田シェフに見せると、
俄かに閃いて、「沢庵+菊芋+りんご」という取り合わせが生まれた!
誰もが作り得ない珍メニュー。
恐るおそる食べる・・・・・・・意外や意外、イケルのである。
例の立食会では大好評であった。皆様も、家庭でお試しを。
幸い、厚真産の天然菊芋が入荷中。
次に、まほろば農園産の胡瓜をソフテリアで塩蔵したもの。
10樽ほどあったが、今は残す所、一樽のみ。
これも、ことのほか好評で、あれほど山のようにあったものが、後わずか。
千葉「寺田本家」の酒粕で漬け込んだ「胡瓜の粕漬け」。
さらに「ピリ辛漬け」に「ピクルス」。
飯尾さんの「純米酢」、オーガニックアップルビネガー、生ローリエ等々・・・で。
今年の農園はどうなるだろう・・・・・・
一千年に一度の凄まじい天変地異があった今年。
天候不順が怪しまれる不安。
それより、福島の東北、北関東の農家の方々を思うと、何も言えなくなる。
TPP問題も、吹っ飛んだ状態だ。
仮に、参加としても何処の国が日本の農産物を買うのか。
今、日本の輸入品、風評被害で全面禁止の国さえある。
仮に、不参加としても、あの被災地の再興を思い、自給率を考えると前途多難である。
しかし、この二進も三進も行かない時こそ、必ず別の道が在ると信じる。
外国から賛嘆される非常時の際の日本人の清冽な和の互譲互助精神。
この誇るべき国は亡びず、との希望を抱いて、毎日を懸命に生きたい。
今、日本人一人ひとりが、各持ち場で生き切ることこそ、その道であると思う。