●陽射しとなり そよ風になって
先月の小泉武夫先生の講演会は、東日本大震災で急遽取りやめになった。
先生の故郷は、福島県で代々造り酒屋を営んでいらした。
東京農大の教え子達は、全国の有名酒蔵、味噌蔵、醤油蔵の跡継ぎで網羅されている。
ことに、福島県は歴史も古く名蔵が軒を連ねている。
今回の震災で、多くが津波に呑まれた事でしょう。
お慰めするにも、言葉が見つかりません。
報道では、その中でも復興する蔵が出て来ていることは、嬉しく思います。
伝統醸造の灯を消さず、明日のために灯し続けて戴きたいと願うばかりです。
被爆には、この発酵食品が良いとされています。
納豆や味噌を食べて元気になってください。
また、新聞には99歳の詩人、柴田トヨさんの励ましの詩が載っておりました。
ご紹介します。
被災者の皆様に
トヨ
あぁ なんという
ことでしょう
テレビを見ながら
唯 手をあわすばかりです
皆様の心の中は
今も余震がきて
傷痕(きずあと)がさらに
深くなっていると思います
その傷痕に
薬を塗ってあげたい
人間誰しもの気持ちです
私も出来ることは
ないだろうか?考えます
もうすぐ百歳になる私
天国に行く日も
近いでしょう
その時は 陽射しとなり
そよ風になって
皆様を応援します
これから 辛い日々が
続くでしょうが
朝はかならず やってきます
くじけないで!
柴田 トヨ