●「謎の赤腹ジャコ」
今朝、「しらす干し」を仕入れた。
これまで、何度か入荷したものだが、何故か赤っぽい。
腹に、赤みがかった色を抱いている。
鹿児島の川内産で、「海老、蟹、イカを混ぜた漁法によるシラス干し」とある。
これは不思議なのだが、関東以北では、評価されない。
真っ白いのが、極上とされている。
むしろ関西以西では、珍重されている。
だから、値段が倍も違ってくる。
確かに、食べてみると甲殻類の味が混ざって、実に旨い。
これは、栄養学的にもとんでもない栄養価がある。
アスタキサンチンという、最先端の抗酸化物質で、
今、アンチエイジング医学の花形でもある。
現在、まほろばでは、このアスタキサンチンによる、
サプリメントを試作中である。
予定より半年ほど先送りされているが、その間考えもしない
あっと驚く素材が集まって来て、よりクオリティの高いものが完成しそうだ。
ともあれ、天然型で、食卓で摂取出来るのが最高。
そんな意味でも、日常こんな風に100%丸ごと食べられる事の幸せ。
それと、ご飯とシラスの黄金比というのがあって、
ごはん100gにしらす19,9gが最も旨い比率だとか、お試しあれ。
では、NHKの「ためしてガッテン」から・・・・・・
「謎の赤腹ジャコ」
シラスにはさまざまな種類がありますが、
“赤い物体”に注目すると、極うまのシラスをゲットできます。
東京築地で高値がつくのは、形がそろっていて色が白いシラスです。
しかし、食にうるさい京都で料亭の料理人に聞くと、
「赤腹ジャコ」と呼ばれる、お腹の赤いシラスがおいしいと言います。
しかも、人によっては「子持ちのジャコ」と呼ぶ人もいます。
シラスはイワシのこどもなのに、なぜ「子持ち」なのでしょうか?
※お腹の赤いシラスは、関西では「赤腹」として売られていますが、
関東ではそのように区別して売っているところは少ないようです。
スーパーなどで売られているシラスをよく見ると赤腹のものがあるので、
ご自分で選んで買う楽しみを味わってください。
赤い腹のシラスと白いシラスに含まれるうま味成分の量を比較すると、
赤いもののほうが4倍も多いことがわかりました。
赤腹シラスの腹の中に入っているものがうまみの理由と考えられますが、
実際に調べてみると、エビのような形をした謎の物体が出てきました。
赤腹シラスのお腹の中に入っていたものの正体は、「コペポーダ」と呼ばれる、
エビやカニなど甲殻類の仲間のプランクトンでした。
甲殻類が持っている「アスタキサンチン」という色素がシラスのお腹に残っていたため、
色が赤くなっていたのです。
うま味が多かったのは、コペポーダが持つうま味が加わったためと考えられます。
(「赤腹しらす干し(ジャコ) 100g ¥180 )