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2011年06月20日

●遺伝子組み換えについて「まほろば」の見解

2009年の農園だよりに記載しました遺伝子組み換えについての問題点を以下に転載させていただきます。パブリックコメントへの署名締め切りは明日に迫っています。
皆様のご判断の参考にしていただき、国へのご意見をぜひお願いいたします。

【参考:サン・スマイル様より】

(Bcc配信です)
勝手ながら下記送らせて頂きます。

震災復興や
放射性物質等の対応等でこんなにみんな一生懸命なのに、、、

今まで、国内では試験的(隔離圃場)にしか認められていなかった
遺伝子組み換え農産物の作付けですが、
第一種使用(=一般的に作付すること)の申請が
モンサント、シンジェンタ他よりあったとのことです。
現在農林水産省でパブリックコメントを募集して、
その意見・情報を考慮して承認を判断するとのことがHPに書いてあります。
http://www.maff.go.jp/j/press/syouan/nouan/110523.html

環境省ではこちら
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=13803

>> こちらならそのまま意見を投稿できます。
>> https://www.contact.maff.go.jp/maff/form/b3da.html


一人でも多くの方にコメントを!
科学的に話が出来なくても、反対の方は
Noを伝えましょう!
ぜひこの内容のメールをさまざま共有頂けたら幸いです。

参照
カタルヘナ法
http://www.maff.go.jp/j/syouan/nouan/carta/c_about/index.html


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まほろば農園だより 2009その2より

(写真付きの記事は、こちらをご覧ください。)
http://www.mahoroba-jp.net/farm/tayori/nouendayori200903.htm

遺伝子組み替えとか、F1(一代交配)とか言うと、お店でもよく質問を受けます、これまで、農園便りでも少しずつ触れてきましたが、まだまだまほろばの考え方を十分説明し切れてないと思いますので、すこし余裕のある農園のシーズンオフにまとめてみました。

遺伝子組み替えとは

遺伝子は、細胞の核の中にあって、生命の遺伝情報が具体的に刻まれている一つの単位です。(人には3万個あると言われています)

通常は突然変異でも起きない限り、遺伝子は容易に変わったりはしないのですが、遺伝子工学の発達で、有用な性質を持つ遺伝子を微生物などに持たせて、植物の細胞へ組み込んだり、圧力や電気の力で埋め込んだり、遺伝子の並び方を変えて、もとの生物の遺伝子に戻したりする事が出来るようになりました。

遺伝情報の切りはりと言った方が分かりやすいでしょうか。これがいわゆる遺伝子組み換えと言われるものです。左側が除草剤をかけない普通の大豆、右が除草剤に負けない遺伝子を組み込んで、除草剤をかけた大豆です(農水省先端技術HPより)                 


日本の消費者団体や環境団体が、遺伝子組み換えに反対している理由は

@ 生物の多様性が失われる
A 遺伝子組み換え作物が、新しい「外来種」として生態系を脅かす
などです。

@の多様性については、遺伝子組み換え種子を開発した大手種苗会社のタネの独占が強まって、伝統的な育種法で採取を続けている種苗会社や、自家採取を続けてきた農家が姿を消してしまい多様性が失われる。その結果、特定の病気や、害虫があっと言うまに拡がるのではないかと言う心配です。

日本の種苗会社は、「野菜はGMには向かない」と言う考え方なので、今のところ、とりあえず心配がないのと、後は自家採取する生産者が増えればいいなと思っています。

A の生態系については、遺伝子組み換えは、「種の壁」を飛び越えても組み替えられたり出来るわけですから、(例えば、動物の遺伝子を植物に入れるとか)何十億年もかかって進化してきた生態系が無秩序に撹乱されると、どのようなことが起きるのか想像も出来ません。

すでに油などの原料として輸入されているGMナタネの種が、輸送中に輸入港周辺で落ち、自生しているのが数ヶ所(横浜港、名古屋港,神戸港、博多港、鹿島港、清水港)で見つかっています。

これは、国が加工食品(味噌、醤油など)や、食用油、家畜の飼料用としてGM作物の輸入を認めているので、これを止めない限り、又は対応策を考えない限り、蔓延するのは時間の問題のように思います。それに、輸入港付近だけでなく、加工工場の付近も心配です。


さらに大きな問題が

さらに、生態系の問題を深く掘り下げていくと、さらに大きな問題が浮かび上がってきました。 

それは、遺伝子組み換えは、生態系の秩序を飛び越えて、生殖という手続きを取らなくても、子供が生まれて来たりすると言う事です。つまり、父親がいなくても子供が生まれて来るのです。(受胎告知のマリア様なら神秘的ですが・・・・・)
考えてみれば、これは大変なことです。


遺伝子組み換えは外科手術

生殖と言う手段によって、世代交代を繰り返し、長い時間をかけて初めて出来る遺伝子の変化を、進化した生命だけに与えられた神聖な特権を、科学技術の力で外科手術のように、一朝一夕に変えてしまうのです。


生殖の意味するもの

生殖と言うのは単なる生理現象ではありません。
人間に関して言えば、多くの感情や情愛の生理的基礎は、生殖にあると言っても過言ではありません。それらは、直接的、間接的に家族や社会関係、人類愛の基礎にもなっているものです。

だとすれば、恋愛感情や生殖行為を経由しない遺伝子組み換えによって生まれた子供は、どんな心を持って生まれてくるのでしょうか?ゆっくりと心を育む時間が与えられなかったのです。豊かな感情や深い情愛に欠けないとも限りません。

情愛は、人間を人間たらしめている一番大切な価値であり、人間以外の動物にも人間よりもう少し未分化の形で、性愛や情愛は存在するようですし、植物にもヒトや、動物ほど能動的な生殖ではないけれど、受動的な生殖はあるわけですから、感動も幸福感もあるような気がします。


野菜や花にも感性があるのでは

0−1テストして野菜と会話しながら育てていると、野菜にも感性があると感じます。お花が音楽に反応することなども考えると、もの言わぬ植物にも、ある種の心のようなものがあるのではと思います。植物から動物へと進化する前段階の感情の萌芽のようなものが存在するのではないでしょうか。


心の成長スパイラル

生命は食物連鎖を繰り返す中で、無性生殖から有性生殖へと進化し、同時に有性生殖を可能にするための単純な性欲や性愛に目覚め、さらに恋愛感情や、友情、愛国心、人類愛などに進化してゆく生理的基礎を形成してきたのではないでしょうか。

常に恨みや憎しみや悲しみなど相反する感情と同居しながら、直接的、間接的に高次の精神を発達させて来たように思います。

だとすれば、世界がいかにヒトの遺伝子組み換えを許していないとは言え、植物を替えても、動物を替えても、生態系は食物連鎖によってすべて繋がっているのですから、影響を受けないわけがありません。


GMは生態系を精神面からも撹乱

そういう意味でも、動・植物の遺伝子組み換えを容認すると言う事は、人類が拠って立つ生態系を精神面からも撹乱することであり、それでなくても現代文明によって不安にさらされている人々の心の安定を揺るがすことに繋がるのではないでしょうか。


目に見えない価値≪心≫・≪生命力≫

栄養分析では、遺伝子組み換えの大豆は通常の物と比べて、栄養学的には全く同じだし、安全面でも問題ないという結論を出しています。目に見えないものは、科学では分析出来ないからです。

同様に、有精卵も無精卵も栄養価は同じだそうですが、無精卵からはどんなに暖めてもヒナは孵りません。無精卵には栄養はあっても生命も愛もないのです。命も愛も目に見えません。
科学は目に見えないものは分析出来ないのです。

ところが、0−1テストでは、動物でも植物でも遺伝子組み換えされたものや、クローンはマイナス反応になります。無精卵もマイナス反応になります。0−1テストは生命力も心も測るものさしだからです(栄養バランスも測れますが)


世界と日本、北海道の現状

しかし、世界の多くの国(米国、アルゼンチン、ブラジル、カナダ、インド、中国、日本など23カ国 2008年3月現在)は、人間以外の遺伝子組み換えを認めているのが現状です。すでに大豆は世界全体の約3分の2、トウモロコシは約4分の1がGM化しています。

また、人間に関しても医療面では色々応用研究されているようです。
例えば、遺伝子組み換えウィルスで、がん細胞を破壊するという新治療法が研究されたり(慶大グループ・大阪府立成人病センター)等など・・・

日本の厚生労働省は、加工食品については、H・13年の4月以来、以下のような科学的検査を踏まえ、食品安全委員会に申請し、審査に合格すれば販売を許可しています。

@ 導入した目的遺伝子が作り出すタンパク質に毒性やアレルギーを引き起こす物質(アレルゲン)がないか
A 抗生物質体制遺伝子が作り出すタンパク質に毒性やアレルゲンがないか
B 新たに作り出されたタンパク質が、胃液や腸液・加熱処理時に、働きを失って残留しないか
C 元の植物と比べての、栄養素の含有量・栽培特性・毒性物質含有量に変化がないか

農産物については、直接食べる野菜や果物などでなく、まず消費者の抵抗の少ない花からと言う事で、今年からサントリーが、自然にはありえない青い色のGMバラを販売する予定です。


買わないことが一番

消費者は、「あら!変わっててきれいねー」と言って買うのでしょうか?私には急に無理やり青い色にさせられたバラの花の「助けてー!」と言う悲鳴が聞こえて来そうでとても買えません。

きっと青い色のバラの花は、ヒトの恋路の邪魔をすると思いますよ?だって生まれた時に異性に愛された経験がないのですから・・・キューピットの役割などとても勤まりません。


皆さん不買運動を起こしませんか?

消費者がここを許せば、なし崩し的にGM化の波が押し寄せて、気がついてみたらGMだらけと言うことにもなりかねません。もちろん、加工食品にはもう際限なく入っているのですが・・・・


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以上、まほろば農園だより 2009年2号より。

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