« 日本における放射線リスク最小化のための提言 | メイン | 山口との「縁」・・・・・・ »

2011年07月23日

●南君からのたより・・・・・

まほろば自然農園で研修していた南直人さん。
久し振りに便りを頂きました。
遂に念願かなって、東川で新規就農が叶ったという報せ。
おめでとう!! これからどんな成長を遂げるか、楽しみです。
みなさん、応援してください。

minami 1111.jpg

宮下 周平 さま

御無沙汰しております。東川町の南です。
お元気ですか?

私は、まほろば農園で研修させていただいたあと、
東川町の農家さんで2年間研修をさせていただいておりました。

そして、今年5月に農業委員会の許可がおり、
奇跡的に新規就農させていただけることとなりました。

「奇跡的」と書いたのは、今まで東川町では前例のない
自然農法による農地面積2反での就農の許可がおりたからです。

最初は、少量多品種で露地野菜を中心に、大豆、小豆などもつくり、
徐々に面積を増やしていき、水稲や小麦などもつくっていく予定です。

すべて手作業で行い、資材は土に還るものしか使いません。
仮に私の身に何かあったとしても、
廃棄物と呼ばれるようなものは、できるだけ残したくないからです。

それで農業が成り立つのかと言われれば、今はまだわかりません。
でも、私は最後まで自分の信念を貫き通そうと思います。
子供や孫達に、地球の自然を遺したいから。

今はまだ、完全に独立するだけの力はないので、
研修先だった農家さんで働かせていただきながら、
自分の農地を少しずつ手入れしている感じです。

ここまで来れたのは、
まわりのみなさんの支えがあったからこそであり、
私一人ではとうていここまで来ることはできませんでした。

妻や息子(天地は私と遊びたいのを我慢して、
畑へ行く私を見送ってくれます)の家族の支えをはじめ、
この度の就農を力強くサポートしてくださった
役場や農業委員会、農協の方たちの支え、
そして、研修先で引き続き働かせていただける農家さんの支え、
他にもまだまだ支えてくださっている方たちがたくさんいます。
本当にみなさんには、心より感謝の気持ちでいっぱいです。

そしてなにより、この度の就農へ繋がったのは
まほろば農園での多品種にわたる露地野菜の経験があったからこそです。

まほろば農園がはじめての研修先だったので、慣れないことも多く、
みんなにご迷惑をかけっぱなしで、ついていくのがやっとでしたが、
今になると、ひとつひとつがとても大切な経験であったことに気づかされます。

自分の中にある農作業のベースが、まほろば農園となったことも、
とても誇りに思えることのひとつです。
「こうでなければいけない」ということにとらわれることなく、
様々な方法を試し、その試行錯誤の中からひとつの道筋を見つけていく。
このことは、まほろば農園だったからこそ学べたことであり、
これからの私の指針のひとつとして、役立っていくことと思います。

最後に、
東川町の広報7月号に、私の記事が載りましたので、
私の近況報告を兼ねて、添付ファイルでお送りさせていただきたいと思います。

洋子さんや大橋さんはじめ、
まほろばのみなさんにも、よろしくお伝えください。

南 直人

minami 222.jpg

コメントする