有機栽培認証制度
 先日、上京して日本生態系農業協会の「土壌検査」講習に行ってまいりました。それは、まほろば農園をJAS認定農場に申請するために必要な、土壌分析の基礎的実習でした。 実際、まほろば農園の土を持参して分析方法を実習するもので、感覚的でなく計測的な面からも科学的なメスを入れることで、より精度の高い土造りが出来るものと思われます。土壌も人体も生理的メカニズムが基本的には同じであり、大変興味深い所です。
  実際その分析キッドを購入して、各圃場の土質を検査して施肥設計をします。0-1テストと化学分析の融合によって一段と細密で高品質な作物が出来るものと思われます。今社会問題になっている化学肥料多用により過剰窒素が土壌に残留し水源に流れ、人体に入ってカルシウムを奪ったり、発ガン性の疑いも多い硝酸態窒素やアンモニア態窒素など土中のリン酸、カリ、石灰、苦土(MgO)、鉄、マンガン、塩分、pH……等々検査する事が出来ます。全国から持ち寄った土壌中、硝酸態窒素が最も少なかったのが「まほろば農園」の土でした。
 
 今年から、いよいよまほろば農園の潅水用タンクに「農業用エリクサー」を設置します。新得の共働学舎では全面エリクサーシステムを完備して、その成果を問います。牛が直接飲む水が変われば乳質がどう変化するか、また人がどう変わるか、作物がどう変わるか、興味の尽きないところです。
  肥料設計や栽培管理には欠かせないものが水で、昨年「エリクサー」水から新発見した凝乳微生物が、実は空気中の窒素を固定する根粒菌でもあったことが明らかになっています。
  「エリクサー」は飲料用や化粧品製造、醗酵食品加工のみならず、農業用にも有用であること、さらに工業用にも発展出来得る内容である事が次々に判明されてきました。水の神秘が世界を変える時が来ているのかも知れません。
 
自然食居酒屋チェーン「北海道」の徹底ぶり
 「まほろば」に野菜やワインなど送って下さっている「マート城山」の海藤さんの案内で都内の自然食品店を数軒見て回りました。海藤さんの青果物の仕入れ値が安く、品物が良くて新鮮なので、卸先の自然食品店では、大変喜ばれている様子が伝わりました。
  10数年前に比べて、自然食もすっかり市民権を得た感じで、どの店も商品数とその充実ぶりには目を見張るものがありました。

 そんな中、オーガニックの居酒屋チェーン「北海道」に行って来ました。そこに、使用されている食材、ことに野菜は皆JAS表示であったことには、度肝を抜かされました。専門販売店で実行されていない事がここではもう既に実現されていました。事細かな行き届いた心使いや、商材の充実さは感心するばかりで、実質のオーナー武内さんの努力には頭が下がりました。東奔西走、毎日のように全国を飛び回っています。
  エリクサーも全店舗50軒ほどに設置しており、オーダーすれば、「エリクサー水」を出してくれます。その徹底振りに感動するのか、お客様が列をなしています。
 この平成フードは北海道有機認証協会に属して、自社直営農場「オーガニックファーム」もJAS認定を受けております。北海道の知っている農家さんも取得している方もあり、興農ファームの本田さんや共働学舎の宮嶋さんなど馴染みの面々も多く、まほろば農場もこの協会で認定を受けるよう、申請書類作成中です。 まほろば農園でJASが取得できれば、農園の野菜は皆、JAS・有機栽培の表示が可能になります。申請書類が多く手続きは煩雑で下りるまで時間がかかると思いますが、お待ち下さい。