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まほろば自然農園
 
     
   

 

キュウリ、ささげ、インゲン、最盛期  

 太陽の光をいっぱい浴びた夏野菜たちが、大量に採れて来ました。去年よりも、どれも味がよくなっているように思います。土がどんどん良くなっているせいでしょうか。それと言うのも、きつい堆肥や肥料まきの仕事をがんばってこなしてくれている男性群のお陰です。真夏日の今日(7月31日)も秋野菜を植える所に堆肥運びをしてくれています。  

   
ささげの森で収穫中!
 まほろば農園は、大農場ではないので、堆肥まきの機械などありません。堆肥を積んだトラクターをゆっくり運転しながら、スコップで畑にまいて行くのです。私もやった事があるのですが、トラクターの動きに合わせて遅れまいとすると、これが結構きついものです。
   

真夏の炎天下にこれをやるのですから、ご想像あれ!! 指示する私も辛いのです。でも、有機農法はこれをやらなければ良いものはとれません。  

 初代農園社員の恵谷君は、トラクターもない時に、たった一人で手押し車で運んで少しずつ、少しずつまいていました。あの恵谷君が在って、今日のまほろば農園があるのです。それを逞しく引き継いで行ってくれた、社員や、パートさん、研修生、ボランティアの人たち、大勢の汗と努力の蓄積があって、今日のまほろば農園は成り立たせてもらっているのです。本当に、感謝、感謝です。 今年は恵谷君にまほろば農園の野菜を送ってあげよう!!

   

 今年の春、和歌山で「日本病態栄養学会シンポジウム」に参加した帰り、名古屋にも立ち寄る用事があり、そこで、産業廃棄物処理の仕事をしている恵谷君にも会って来ました。本当になつかしい! 一緒に食事して、恵谷君は菓子折りをお土産にくれました(大人になったねー)。やめてから、一度遊びに来た事があるけれど、また来たいといってくれました。 酪農大学を出て、海外協力派遣隊の試験に失敗して、就職活動の時期も終わって、まほろばは、一時の腰掛けだったかも知れませんが、でも、恵谷君にとっても、初めて社会に出て苦労した、なつかしい青春の一ページだったようです(2年間いました)。

 


今年はこのスプリンクラーが大活躍!。
   

トマト、ミニトマト、ピーマン、ナンバン、激辛ナンバン、ナス等も少しずつ出荷  

 今年は、ちょうど果菜類を定植する頃に人手が足りなくなり、植え付けが遅れたのと、日照時間が不足したせいもあって、出荷が遅くなりました。でもナスの半分以上は、新しく作ったハウスに植えました。ナスは暖かいのが好きらしく、スクスクと育っています。ハウスがなかなか出来なかったので、植えるのが露地(6/1日)のものより、さらに遅くなったのですが(6/27日)、収穫始めは大して変りませんでした。ハウスはスゴイ!!!  

   
只今夏野菜を大量出荷中です!
 でも、どっちのナスが生命力が強いのでしょうか?  もともとナスはインドが原産なので、ハウスの方がナスにとって自然かも・・・そう考えてハウスに作ってみたのですが・・・福田君に0−1テストしてもらって見ると、意外と言うか、やはりと言うか、露地の方が強かった。
   


きっと、ハウスの方は、ビニール一枚にしても太陽光線が弱くなる為かも知れません。あるいは、風や、夜の寒さと言うストレスが生命力(がんばる力)を育てているのかも知れません。  
  こうなれば、時間をかけて、露地ナスの自家採取を繰り返し、寒さに強い、北海道にふさわしいナスを育てていくしかありません。  この両者、味の方は如何でしょうか?私はまだ食べ比べておりません。皆様、御感想をお聞かせ下さい。  

 


   

スイカがごろごろ  

 スイカも例年より植えるのが遅くなり、保温の為にかけたトンネルも風で飛んでしまい、直すヒマもなく、次から次へと仕事に追っかけられていました。もう、今年はスイカは諦めた方がいいかなと思って近づいてみると、ごろごろと、いっぱい実がついていました。こんなにいっぱいついたのは初めてです。

   
少しかき分けただけで、ほら、この通り。

 

  お盆までには間に合いそうにないけれど、十分今年の物にはなりそうです。スイカは心待ちにして下さっているお客様も多く、多くの方に喜ばれている作物なので、ほっとしました。このまま暑さが続いて、順調に成長してくれますように。

 

   


露地ナス、露地トマトの 失敗  

 今年は、6月〜7月にかけて、梅雨のように降り続いた雨は、水はけ対策の万全でなかったナスやトマトに悪影響が出てしまいました。それぞれ根腐れを起こしてしまい、順調に成長できませんでした。ナスはハウスもあるので、収量的には去年より良くなると思いますが、トマトは、これからどうなるか、ちょっと心配です。ミニトマトは丈夫なので、大丈夫のようです。2〜3日前から少しずつ出荷しています。  

   
 まほろば農園は山裾にあり、傾斜地なので水はけが良いように思うのですが、実際には、雨が降り続くと、山水が大量に流れて来るので、よほど水みちをつけてあげて上手に流さないと、切れ目もなく滞留してしまうのです、また、最近のように長くお天気ばかり続くと、平坦地より乾燥してしまって、今度は水不足に泣く事になります。 
   


従って、水不足の時の事を考えると、あまり高畝にもできないし、難しい地形なのです。

 その上、味の良いトマトを作りたいので、ビニールマルチをするのですが、高温下で湿気ると、蒸れて病原菌の温床になってしまうようです。

 

   


 今、トマトのマルチを外そうか、どうしょうか悩んでいるところです。トマトの為には外した方が良いのですが、雨が降れば、確実に味が落ちてしまうからです。

 トマトやスイカはやはり、味が第一で、どんなに安全で生命力が強くても、お客さまは買ってくれません。そこが難しいところです。


   

 ハウスのトマトは少量ですが、不耕起でマルチせず、ほとんど水も上げず作っています。こうすると確実においしいトマトが作れるのです(少しずつ出荷しています)。どっちのトマトが生命力が強いでしょうか?福田君に実験してもらいました。


今年は多めに植えました。昨年問い合わせ殺到の黒もちきび。
   


 これはハウスに軍配です。うーん、トマトは太陽光線より、水分が少ない方を選ぶのですね。来年からは、トマトは全量ハウスかな。露地にこだわり続けて来たのに・・・・・早く実験してみれば良かったけれど、露地の方が良いと思い込んでいたので、実験してみる事さえ思いつかなかったのです。思い込みとは恐ろしいものです。お客様には本当にゴメンナサイです。でも、来年を楽しみにしてくださいね。今までのお詫びに一生懸命おいしいトマトを作ります。

   

 

傷だらけのささげ、インゲン  

 たくさん採れてきたささげ、インゲンですが、今、採れている豆は、一番風のきつい第3農場に植えてあるので、風に揺れてネットや、支柱や、自分の葉や茎にも触れて、傷が出来るのです。無傷の物だけを選ぶと、正品が無くなってしまうので、多少の傷は許して戴く事にして選別しています。その代わり、第3は一番日当たりが良い所で、そのせいか何を作っても味がよいのです。味に免じてお許し下さい。  

     
   


 私は、これらの豆を、ナスやナンバン、豚肉などと共に、さっと油炒めして食べるのが大好きです。最後にベルセレージュのだしを入れて出来上がりです。炒め過ぎると、豆や、ナスの甘味が消えてしまい、まったく別物になってしまいます。そして、出来立てを食べるのです。これが一番の贅沢、シンプル イズ ザ ベストです。  主人の顔を見てから、タイミングよく作ってあげると、一口食べた途端に「うまい」と言ってくれます。“その一言が聞きたくて”と言う料理の本がありますが、実感です。うーん! 愛しているんだなー。  

 

   

料理は心  

 昔(23年前)、西区の保健所の厨房設備を借りて、料理教室を開いていた事があります。池田さんと言うお世話をやいて下さるお客様があり、生徒さん30人ほども集まっていました。

 その人たちを、

●家族の健康を願いながら、一生懸命おいしい物を作ろうとするグループグループ 《1》、 

●めんどうだなーと思いながら、仕方なくお料理するグループ 《2》、 

●病気だけれど、《1》と同じ想念で作るグループ 《3》、  

 に分けて、手作りうどんをこねてもらいました。小麦粉は、皆同じです。最後に、0―1テストすると、歴然とした違いがありました。

 パワー(生命力)の高い順から、 《1》→《3》→《2》でした。  

   

 

 これには皆驚いて、お料理を作るのが怖くなったと言う方もおられました。どのような意識でお料理を作っていくか、料理する人の意識が家族の心と体を作って行くのだと分かれば、主婦と言う仕事は、誰にも任せられない聖職なのです。


暑さの厳しい中、出荷作業に追われます。
   


 また、手作りの大切さも、ただ単に安全性だけの問題ではない事もお分かり戴けるかと思います。農園のスタッフが真心込めて一生懸命作ったお野菜を、真心込めてお料理すれば、家族と心も一つに繋がると思います。

今の時代に一番不足していることではないでしょうか。そして、これからの若い世代に、是非、引き継いでもらいたいことです。

   

 

 こういうことが、内部から無言で家族や世の中を変えていく力なのだと私は本気で信じているのです。主婦は「縁の下の力持ち」です。地味な仕事に誇りを持って生きて行きましょう。


   
スクスク育つ人参たち。
     

2006年8月号

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