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週末の雪の予報に追われるように、最後の大根収穫が続きます。
 
農園もいよいよ終盤

山の畑は平地より気温が1〜 2℃は低いらしく、10日程前から、
(今日は11月12日)毎朝のように大霜や凍結で収穫停止状態が続いています。

したがって、溶けてから収穫するので、最近では朝どり野菜ではなく、前日の野菜が届くことが多くなりました。
(厚別店は特に)  

一霜ごとに、野菜は甘く、おいしくなっていきますが、何度も凍ったり溶けたりした後、最後には凍結したままで戻らなくなってしまいます。

タイミングを見計らって、大根や白菜はいっせいに収穫し、貯蔵してしまわなければなりません。あまりに早すぎると、暖かくて傷んでしまうし、遅いと凍ってしまいます。
神経を張りつめて過ごす毎日が続きそうです。


上手にできたブロッコリーとカリフラワーは雪の下?

今年は旱魃の影響で、白菜やキャベツ、ブロッコリー、カリフラワーの直播ができませんでした。

潅水設備のあるところに、あらかじめ苗作りしておいたものを、雨が降るようになって、定植するしかありませんでした。

ほんとに美味しいといわれるブロッコリー!
どうしても食べたい方はご予約を。

直播きと比べて、定植は時間がかかるので、キャベツや白菜が優先になり、ブロッコリーとカリフラワーは後回しになりました。
最後に大きくなりすぎて倒れてしまった苗を植えたのですが、それでも不思議と虫一つつかず、青々と健康に育ってくれました。
でも、実が着くのが遅くて、ブロッコリーは少し前から収穫が始まり、寒さが来てしまったので、少しずつしかとれません。  

お客様によると、こんなにおいしいブロッコリーは食べたことがないくらいだそうです。
私は、食べるほどないのでどんな味か分かりません。
恐らく、全部収穫しきれないうちに雪の下に埋もれるのでは・・・。

カリフラワーも小さい実がつき始めたばかりで、とても今年中に間に合いそうにありません。
せっかくこんなに虫一つなくできたのに残念・・・。  
来年はもっと早く、もっとたくさん植えて、お客様に歓んでいただきたいと思います。
せっかく上手に作れるようになったのですから・・・。


早く出来すぎた白菜

反対に白菜は早く出来すぎて、出来上がったのに収穫しないでいると、まだ寒くないうちは虫がつきやすくなったり、雨が降ると中が腐りやすくなり、大きな白菜も、汚い葉っぱを除いていくと、どんどん小さくなってしまいました。
農園では立派な白菜です。
でもまだ白菜が高価な時期に、たくさんとれたので、値段を下げてどんどん販売しました。

毎日、白菜の皮むき作業が朝の日課です。
漬物用に、大きい白菜がほしいという方もあり、「最初はこんなに大きかったのよ」といっても通じない話ですよね〜!!

もう少しで、後植えの白菜が出来るので、大きいのも出荷できると思います。

ハコベはキャベツのコンパニオンプランツ?

毎年同じところにキャベツを不耕起で植えていると、秋にはほとんどハコベしか生えなくなりました。
そして、このハコベがびっしり生えていると、キャベツは虫にも犯されず、スクスク育って行ってくれるようです。

ハコベは天然のコンパニオンプランツ(共生植物)かもしれません。
生薬として、利尿作用、浄血作用があるらしく、小鳥も喜んで食べるし、おひたしにもできます。
食べてみたい方、お申し出ください(無料です)。
 
キャベツは出荷しても出荷しても、スグなくなってしまうので、漬物用に出すほどありません。
ハコベと共生するキャベツ。
とても居心地が良さそうです。

これから出荷できる 野菜たち

 大根、白菜、キャベツ、小松菜、チンゲン、エンダイブ、ターツァイ、かぶ、セロリ、ルッコラ等ですが、青菜類は雪の下になってしまうかもしれません。
毎年、11月の終わり頃まで収穫しています。


今年もやりたい栄養分析  

去年の今頃、小松菜の栄養分析をしてもらいました。
ビタミンやミネラルが、通常以上あるものが多く、こうやって、毎年苦労して作っている野菜の価値が、数字で証明されるのはとても嬉しいことです。
あまりに分析料が高いので、今年はもう少し、分析項目を絞ってみようかと思っています。  

本当は、作物の抗酸化度なども計ってみたいのですが、道立衛生研究所に問い合わせたところ、なかなかまだまだ難しいようです。

特定の抗酸化物質がどのくらいあるかということは分析できるけれど、作物の抗酸化度を決める要因は複雑で、まだ解明されていない物質も多いので、難しいのだそうです。

あまりに分析料が高いので、今年はもう少し、分析項目を絞ってみようかと思っています。
 
―去年の栄養分析表―


今年は故障者続出

 6月頃に研修生の石川さんが、腱鞘炎と白内障で仕事ができなくなり、急遽ピンチヒッターで頼んだアルバイトの人も最初から腰痛症で出たり出なかったり、早退したりが続き、そのうち辞めてしまいました。そこに、長年元気印の竹縄さんが、関節炎になり、1ヶ月ほどお休みになりました。
(そのあと、収穫にだけ出てくれるようになりました)。

急に人手が足りなくなり、私も無理してぎっくり腰で1ヶ月も仕事に復帰できなくなってしまったことは、前々号で書きました。
やっと私が復帰したと思ったら、最後の方になって、千葉さんが腰痛でダウン・・・。

まったく今年は、悪循環のドミノで、夏場は作業が後追いになり、十分な管理もできず、野菜の品質も低下してしまいました。
お客様には申し訳ないことをしてしまいました。

本当にこれまで、こんなことはなかったのに、一度に来てしまいました。
それに引き換え、チーフの福田君と、研修生の大畑君が、元気で元気で、二人でがんばってくれて助かっています。
去年の研修生の熊木君も、時々応援に駆けつけてくれてありがたいことです。



考えなければいけない労働のあり方

 恐らく、今までのようなやり方でやっていたのでは、また故障者を出してしまうかもしれません。
傾斜地で中腰の草取り作業や収穫作業は、足腰に負担がかかり、長年やっていればどうしても体に偏りができ、疲労がたまってしまうようです。

恐らくここら辺で、もう一歩の工夫と、見直しが要求されているのだと思います。
ハウスの中いっぱいに広げられた自家採種の種。
おかげさまで、1ヶ月仕事ができないうちに、毎日考え続け、いろいろと改善されてきました。
青菜類を最後まで草取りしないで、良質に生産できるやり方とか、立ったままできる、軽くて使いやすい草かき機の発見だとか、etc 、etc.です。
今年はいろいろ大変だったけれど、農閑期の冬の間、今年一年間を反省しながら、より良い野菜をより簡単に、より美味しく作れる工夫をしてみたいと思います。
上手に作れなかった野菜も、安心だからと買って下さる、ありがたいお客様に支えられて、ここまで来ることができました。

これからは、よりよい物をより安くを目標に、これまで支えてくださったお客様に、ご恩返しできるようになりたいと思います。
本当に遅々とした歩みで申し訳ありません。

      2007年11月号
   

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