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まほろば自然農園
 
     
 越冬の菜花も終わり、越冬のサニーレタス、サラダ菜、エンダイブ、ミツバ、ニラ、レタス等や、今年一番に播いた青菜類(ほうれん草、小松菜、ラデイッシュ、コカブ、ミズナ、ルッコラ、チンゲンサイ、ターツァイ、バジル)や、絹さや、越冬ハーブ(スペアミント、レモンバーム、オレガノ、チャイブ、セントジョンズワート)などの収獲が始まりました。

 春一番の露地野菜は、ぴょンぴょン虫が出てきて葉っぱを食べてくれるので、穴が開いてしまいます。
潅水設備がなく、傾斜地の第4農場に作ったターツアイや、コカブがぴょンぴょン虫に一番ひどくやられてしまいました。
 
 ぴょンぴょン虫の正式名称は知らないのですが、黒くて小さい蚤のような虫で、近ずくと、ぴょンぴょンはねて逃げるので、そう名づけました。
まだ、気温が低い時に、乾燥が続くと繁殖するようです。  

 でも、味が良いのでみっともないのを覚悟で出荷しています。
誰も買ってくれないかな?と心配でしたが、ありがたいことに、ちゃんと買って下さる方がいて感激です。  
だからと言って、お客様に甘えないように、もっと研究していきたいと思います。
 

 有機農法で、春、夏に青菜類を作る人は、
防虫ネットなどをかけるのですが、原因から追求していきたいので、あえてネットはかけないで苦労しています。

今年は、青菜の成長期に雨がほとんどなかったので、失敗してしまいました。 来年からは、春一番の露地の青菜は、潅水設備のあるところで作る予定です。
 

 

 
 キャベツ、カリフラワー、ブロッコリーは、今のところ、農園始まって以来の上出来で、
ほとんど虫に食われることもなく、経過しています。

 
 量的にも今までで一番たくさん作っています。
それもそのはず、贅沢にスプリンクラー(散水機)を付けて、必要な時に水やりしているからです。

なんでキャベツごときにスプリンクラーを? と思われる方もあると思いますが、ちょうちょが産卵する時期に作る夏キャベツは、無農薬で作るのはなかなか難しいもので、色々苦労して作っているのです。



 肥料の種類とバランスや量、タイミングなどは0−1テストですべて理想的に設計しているのですが、雨が降らないと肥料が溶けて吸収されないので、必要な時に効いてくれないのです。

 それで0−1テストの肥料設計の正しさを証明する為に、潅水設備を付けてみたのです(とてもホースで手潅水できる面積ではないので)これは、お金をかけた壮大な実験です。

今のところ、順調なようですが、少しチッソ肥料の効きが悪いように思います。有機質肥料は必要な時にすぐ効いてくれないのですが、追肥が少し遅れてしまいました。 (他の農作業の都合で)

巻き始めの、この一番チッソが効いて欲しい時に、もどかしいのですが・・・・・さて、どうなるでしょうか?
(次号をお楽しみに!!)

 バランスよく健康に育っている野菜に害虫は寄り付くことは出来ません。
これは0−1テストを繰り返していく中で到達した真理です。
肥料が多すぎても、少なすぎても、バランスが悪くても、ちょっとしたスキを狙って、あっと言うまに、病原菌や、害虫は発生してしまいます。

 バランスといっても、植物はどんどん成長していきますし、季節も変化していきますから、その時、その時の状況の変化に合わせながら、バランスを取っていかなければ、昨日のバランスは今日のアンバランスになってしまいます。

 人の健康も、動植物の健康もすべて生きとし生けるものは、この微妙な動的バランスの上に成り立っているようです。

いかに平均台や綱わたりをバランスよく落ちないで渡れるか、
これは、人生の妙技であると共に、ありとあらゆることにおける、処し方ではないでしょうか?

 このことが、理屈や、観念で分かるだけでなく、実践できること、大自然の摂理に則って生きること、体現すること、そのことが悟りなのではないかと思っています。  

だとすれば、0−1テストは、流動的な一瞬一瞬のバランスのとり方を教えてくれるわけですから、こんなに素晴らしい方法手段はありません。  
ただ0−1テストどおりに実践できるかどうかと言うことになると、かなり、難しいものがあります。  

 夏キャベツが、農薬も、防虫ネットも使わずに上手に出来たら、少しは自然の摂理に合致できたと言えるかも知れません。  

でも、スプリンクラーなど使わなくても上手に出来ないものかと、常々考えていますが、ステップバイステップです。
今回は0−1テスト通りに忠実にやってみて、原理を証明できればよいのです。




 しかし、潅水が不自然だと言うことも出来ません。
人類が原生林を切り開いて農業を始めたときから、潅漑や潅水は農業の宿命になったのです。太陽や風から地表面の水分を保護する、林や森が平地になった時、自然に任せていては、乾燥から身を守ることは出来ません。

農業は人類の原罪と言う人もいるほどです。
ある意味、自然破壊によって農業は成立し、人類が発展してきたともいえるのです。
農業自体が、天然自然ではないのですから、潅水は当然の自然とも言えます。  

 ましてや、山すその10メートルもある絶壁の上に開かれた第一農場は、乾いて当然なのです。
不自然には不自然を!! 
それが自然と言う変な回り合わせですが、そこでキャベツを作ろうとしているのです。

 

 しかし、一方で少しでも乾燥しないように、不耕起にして耕さないで植えてみたり、草生栽培(草を取らないで、保湿のために共生させる)してみたり、ぬかや堆肥で表面をマルチ(覆うこと)してみたり、ありとあらゆる涙ぐましい努力と工夫もしています。

 それでも、0−1テストすると、要所要所で水分が足りないと出るのでスプリンクラーをつけてみたのです。
決して安易にスプリンクラーをつけているわけではありません。  

さて、今年はどんなキャベツや、ブロッコリー、カリフラワーが出来るでしょうか。


レタス系(レタス、サニーレタス、サラダ菜、エンダイブ)は、肥料のバランスさえしっかり決めてあげれば、放っておいても出来る野菜です。
 
 ただし、レタスはキャベツと違って湿害に弱いので、特に収獲時期に雨に降られると、柔らかい葉が巻いているので、風通しが悪く、中に水が入ると、蒸れていっぺんで軟腐病にかかってしまいます。

それでも寒いときに出来るレタスは大丈夫なのですが、これから暑くなってくると、多く発生する病気です。
特にしっかり巻いたものほどなりやすく、外はきれいでも、蒸れやすい中のほうがべとべとに融けていたりするものです。  

それで、レタスは慣行農法では、環境ホルモン系の殺菌剤の使用が多くなり、生で食べることが多い野菜だけに問題があります。  
今年は、レタス系野菜はたくさん作りましたので、安全でおいしい生野菜サラダを存分にお楽しみ下さい。


 冬の寒さに耐え抜いて生き残ったレタス、クイーンオブミラー(ヨーロッパの有機認証エコサート取得)が、6月の感謝デーあたりから少しずつ出荷の予定です。

 数多くはありませんが、本当にパワフルな生命力に溢れた半結球レタスです。
イタリアンや、フレンチレストランのように食卓を飾ってくれるオシャレな一品です。


      2009年6月号
   

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