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 今年の札幌は例年の3倍の降雨量だとか、とにかくよく降ってくれます。  今まで乾燥の被害ばかり経験していたので、今年初めて、果菜類などマルチの中に潅水チューブなど入れて、乾燥対策万全にしていたら、使う時がありません。結構お金をかけたのに・・・  

 また、夏日の時は、春菊や、ほうれん草に寒冷紗をかけようと前もって準備していたのに、使わないで夏が終わってしまうような気がします。  

 更に、きゅうりは通路部分にもヌカやオーガニックの鶏糞とモミガラの堆肥で分厚くマルチしたのが裏目に出てしまいました。  

 水はけが悪くなって、水たまりが出来たり、ぬかったりで、私は収穫していて、そこですべったり、転んだり・・・きゅうりの成長も思わしくなく・・・太陽さんも中々出てきてくれないので、トマトは中々色づかず、花がついても落ちたり、実がついても割れて変な形になったり・・・。

とうもろこしや秋キャベツの苗はどんどん大きくなるのに、中々定植出来ずetc,etc・・・

 それなのに、草だけはどんどん大きくなって、除草が間に合わなくて、風通しが悪くなったり、日光を遮ったり、害虫の温床になってしまいました。

 この天候では、草は野菜にとって共生植物(コンパニオンプランツ)ではなく、100パーセント有害植物になってしまいました。

 

 これらの現象は、梅雨前線がどうとかこうとからしいけれど、大きく見ればエルニーニョ現象に関係しているらしいのです。  
草も夏場の乾燥に強いスベリヒユやアカザは生えていてもあまり大きくなれません。
代わりに、秋に多いハコベがずいぶんと生えています。
もともと牧草地だった第6農場は牧草やエノコログサのようなイネ科の草が無数に生えて除草に苦労しています。  

  早いうちに草かきして、一回土を動かしておくと、作物が成長する大事な時期に草は生えないでくれるのですが、草が大きくなると、除草も大変で、草かきではなく、草刈りや草取りになってしまうので、何倍も時間がかかり、農作業がどんどん遅れるという悪循環に陥ってしまいます。

  その上作物は草で太陽を遮られ、ヒョロヒョロになってしまい、後になって草を取ってあげても、回復するのはなかなか難しく、良いものはできません。  
 今年のように太陽の足りない時には、初期除草がますます必要なのですが、主として除草を担当してくれているパートさんは雨が降るとお休みなので、ますます除草が遅れてしまいました。


 ふと見ると、雨ばかり降って乾く間もない堆肥置き場にキノコが群生していました。

名前は知らないけれど、ジメジメした日陰に生えるキノコですが、日当たりのよい堆肥置き場に生えているのにはびっくりしました。

 ほとんど太陽が出ないのですから無理もありません。
ブロッコリーの草取りをしていたら、そこにも生えていました。

 植物が葉っぱ(葉緑素)で、太陽の光と水と炭酸ガスで炭酸同化作用(光合成)をして、エネルギーを造り出している事は、百も承知であったけれど、与えられて当たり前のように思っていたようです。  

 しかし、かくも太陽の無いなが〜いトンネルに入って作物の様子を眺めていると、何もかもヒヨヒヨとして、頼りなげで、今までどんなに感謝が足りなかったか、反省してしまいます。  

 しかも葉物類や夏の絹さやは、いつもの夏は太陽光線が強すぎるので、今年は、林に囲まれた一番日照時間の短くて弱い第一農場の上の方に植えてみました。  

 しかし、それらの気づかいは、すべて裏目に出てしまいました。
一番上の方に植えた絹さやは、もう花が咲いていると言うのに、細くて頼りなくてちょっと風が吹いたら折れてしまいそうです。
 

 私はその時、第6農場で一人で枝豆を収穫し、その後、ダダチャ豆の草取りをしていました。

 今日は(8月4日)。
久しぶりに雨が止んで、東の山の端から突如として太陽が顔をのぞかせ、農園の朝は、あっと言う間にさわやかな光の海の中でした。  
野菜も花も草も、すこしでも多く太陽の光を浴びようと、朝露に濡れた葉を大きく広げて、かすかに身を震わせながら背伸びしているようです。  
何か目に見えない振動の大合唱が畑全体で起きているような、そして私もそれに共鳴して命が震えるような不思議な感動に満たされていました。

 母なる太陽に対する、大地にひれ伏したいような畏敬の念が、湧き起こっていました。
有難うございます。本当に有難うございます。





 これは早採りのかぼちゃの事で、ツルが長く伸びなくて作りやすいカボチャのことです。ツルなしと言う名前なのに、伸びて伸びて、両側にある作物のところにもどんどん進入して、一果採りと言うのに、一本の木に何個も身がついて、その生命力の旺盛なこと、長雨をものともせず、わが世の夏を謳歌しています。

 少し早採りして皆で食べてみたら、
穂積君いわく、「ボチボチですね」  
私の感想は、 「ポクポクではないけれど、甘味あり。」  
主人は、「まあまあかな」

 まあ、飛び切りおいしいと言う事でないのは伝わると思いますが、採ったのが雨ばかり降り続いている時だったのと、少し未熟だったので、お天気が続いて、もう少し完熟してから採ることにしました。  

 とにかく、一回目に作った苗が、ネズミさんにかじられて、もう一回作り直してやっと植えたカボチャです。 おいしくなるのを祈っています。  

 出荷は、感謝デー後くらいになると思います。
お客様が買うかどうか悩まれている姿が目に浮かびます。


 早採りしたいと植えたツルなしインゲンと、ツルなしモロッコの成長が遅れて、つるありのささげ、インゲン、大平、3色インゲンと収穫期が重なってしまいました。

 ところが、ツルなしと、つるありの表示が間違えやすく、やっと正しく表示できるようになったかと思っていたら、今度は、ツルなしモロッコと、つるありささげの姿・形がそっくりなので、よく間違えて、でたらめ表示が頻発していました。  

 農園では出荷する時に必ず、品名を一つ一つ入れるのですが
(農園の入れ忘れもあるかも知れません)、いつの間にか、最終的におかしくなっているのです。

 私が農園の帰りにお買い物をしていると、おかしいのが時々あるのです。 悪気が無いとは言え、偽装はサギなのです。
本当に申し訳ありませんでした。
もっともっと注意して気持ちを引き締めて行きたいと思います。  
ツルなしモロッコが今日(8月 6日)で収穫終了で、間違えやすい原因が一つなくなりました。




 去年はゴボウ堀りが遅れて、ゴボウ堀用の器械も無くて、その上、夏の間雨が無くて、ガチガチになった土のところをスコップやツルハシで掘ったので、一年間の農作業の中で、一番キツイ仕事になりました。  

 今年は、植えるのを止めようかと思いましたが、お客様の人気が高く、やはり少し植えることにしました。  

 それに、第一農場の一番上に、主人の作った不耕起、無肥料の自然農法の一角があるのですが、そこに、最初、福岡正信先生に習った粘土団子でまいたゴボウが、毎年自然に種が落ちて12年間も自生しています。
毎年、一部自家採取もしているので、こんなにいい種があるのに使わないと言うのもどんなものかと思い、少し播きました。

 その代わり、大きくなると掘りにくいので、若ゴボウで掘ることにしました。 今のうちに掘って、8月の半ばごろには、後作で大根を植えたいので、今、少しずつ出荷しています。
感謝デーには少しづつ掘って出荷しますので、欲しい方はこの時にお買い求め下さい。


 最初にミニ人参フレッシーを作って、その後普通の大きさの人参を作りました。
もうそろそろ出荷しようかなと思っている頃から長雨で1ベッドほとんど割れていました。

その次の2ベッドめも3ベッドめも3分の2位が割れで、まだ小さかったけれど、これ以上置くと全部割れてしまいそうなので、収穫してしまいました。

 割れているけれど、ジュースになりそうなのは、外品で安くして販売しました。 除草剤を使わないで、人参を育てるのは、考えている以上に大変なことで、今年は除草が手遅れにならないように、全員総出で何回も草取りをして、丹精込めてやっとの事で育ててきたのに、最後のところで、転んでしまいました。   

 でも、まだまだ今年はたくさん作っているので、少しずつ出荷して行きたいと思います。  
テレビで長雨による作物の被害状況を見ていると、割れると言うより腐っているのが多いようでした。
うちだけではなく他所も大変なんだなーと思いながらみていました。

 

 今年は、お店や、食卓をカラフルにしたいと思っていろんな種類のトマトを作ってみました。  
そこに、後からもらったトマトの種も何種類も増えたりして、ささげ、インゲンどころではなく、私も植え付け表を見ながらでないと収穫できないほどになってしまいました。

トマト:
自家採取(桃太郎ファイト)、桃太郎ゴールド(タキイ種苗)、セントピエール(有機エコサート)、優美(丸種種苗)、

中玉トマト:
フルティカ(赤:タキイ種苗)、イエローオーレ、オレンジオーレ(カネコ種苗)

ミニトマト:
自家採取(赤:チャップリン、子桃)、マティーナ(赤:シュタイナー農法)、 オレンジアミー(カネコ種苗)、甘っこ(赤:丸種種苗)

 そして、とうとう店長からもクレームが入りました。  
「こんなに種類多く作らないでもらえませんか? パソコンの登録上難しいので」  

 と言うわけで、お客様にはどこまで表示できるか分かりませんが、
来年はおいしかったのだけ自家採取してもう少し整理したいと思います。  

 このところ、お天気が3〜4日続いているので、やっとトマトも少しずつ色づいてきました。
まだもう少し、本格的な味は出ませんが、お天気が続けば次第においしくなると思います。

 
 
      2009月8月号
   

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