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  まほろばとは エリクサー&オリジナル オンラインショップ まほろば自然農園 レストラン
まほろば自然農園
 
   
 
 
 
日 時 2月19日 18:00〜20:00

場 所 まほろば本店 2F 講話室 

懇親会 3000円 20名以内限定

「興農塾」代表 本田廣一氏をお迎えして、講演後、 参加者との質問や交流の機会を設けたいと思います。
狭い会場なので、限定40名です。

 
 
 
 
 本田さんは15年位も前からまほろばの肉の生産者です。
本田さんの造る豚肉は大変安全で、良質で、美味しくて、一押しです。
私はお客様に相談されると何時でも本田さんの豚肉をお勧めしています。
 牛肉は悪い脂がなくて味のある本当にヘルシーな肉ですが、濃厚飼料に慣れた人は、脂がなくて美味しくないという人もいます。

これが本来の牛肉なのに・・・・・こんなに美味しい肉はないと思います。でも、いつも自然食をされている方は、本田さんの牛肉の美味しさが分かると思います。

 



 
 

 本田さんは、何度も倒産しそうになったり、経営に大変苦労されていますが、その品質がぶれることはありません。
それは、単なる安全安心を越えた確固たる生命哲学と、「食」に対する深い思い入れに支えられています。
命というものに向き合う真剣で命がけの生き方があります。  

 本田さんの豚肉は、どんな化学物質過敏症の人でも食べられる、まほろば自慢の一品です。  

 そういう意味で、まほろばは、本田さんのことを大変信頼しておりますし、尊敬しているのですが、本田さんもまほろばや0−1テストの事を信頼してくれています。

 


 
 

 何故かと言うと、まほろばは、本田さんが魂こめて造る肉類の価値を本当に分かってくれる所だからです。
生産者にとってこんなに嬉しいことはありません。
私も野菜を作っているので良く分かります。
生産者冥利と言うのでしょうか。

 

 
 
 一般的には、どんなに一生懸命造ろうとも、その努力や思い入れ、出来上がったものの生命力など、形のないものは評価されにくいからです。

 しかし、生産者のみが知る自分の『食』に対する姿勢と思い入れを、何も言わないのに、0−1テストは見抜き、評価してくれる・・・感動だと思います。


 
 


 
 話は変わりますが、創業当時(27年くらい前)のことです。

 私達(主人と私)は、最初自然なものを買って食べるだけの消費者でした。
ところが、冬になると自然食品店にお野菜が無くなってしまいました。 私達は、八百屋さんやスーパー、デパートなど、野菜を売っているところは何処にでも出向いて0−1テストしてみました。
なかなか合格するものがありませんでした。  

 それで困っていると、近所の人が札幌中央卸売り市場の場外市場を教えてくれました。主人と自転車で行って見ると、そこには全国から集まってきた野菜が大量にありました。
根気強く実験していると、必要な野菜を揃えることが出来ました。 それから、冬の間中、場外市場通いが始まりました(当時は発寒川に面した5号線沿いのアパートに住んでいました)。


 
 
 
 
 場外市場の野菜は、近所の人や、病気の人に分けてあげると好評でした。一味違うというのです。

 腎臓が悪い人に、大根湯(利尿剤)の作り方を教えてあげたりしましたが、他所で買った大根と利尿効果が違うというのです。  

  ついでに一緒に買ってきてと、だんだん多くの人に頼まれるようになりました。気がついてみたら、自転車で運べなくなり、小型トラックで配達してもらうようになっていました。  

 そのうち、病気の人たちが、私達が取り寄せている
*島根のやさか味噌や、 *小豆島のヤマヒサ醤油などが欲しいと言われるので、分けてあげているうちに、一度に何ケースも注文するようになっていました。
大量に頼むと安くしてくれるので、お世話代を取って欲しいと言われ、利益が出るようになりました。  

 いつの間にか忙しくなり、アパートの2階の一室で、主人も仕事をやめて商売をするようになっていました。

 
 
(*当時、味噌やお醤油は、日本全国どこを探しても良いものがなく、やさか味噌と山久醤油だけが合格だったので、一品ずつ取り寄せていました。
この二つに共通するのは、高温処理していない生だということでした。 発酵食品は皆生だと思っていたので驚きました。
どんなに無農薬、無化学肥料の原材料を使って、無添加で自然発酵でも、高温処理したものは、0−1テストでは差がついてしまうのです。  
菌が生きているということは凄いことで、生命力とは、微生物の力なのだと気づきました)

 


 
 
 そして、春になって自然の野菜も手に入るようになり、喜んで買いに行きました。何点か買ってきて、場外市場の物と、試しに0−1テストして比べてみました。自然の野菜の良さを体感したかったのです。  

 ところが、意外にも予期に反して場外市場の物の方が良かったのです。
今は違いますが、当時は、調べてみると自然食品店の物も無農薬ではありませんでした。
自然農法の物もありましたが、安全性は抜群でしたが、場外市場のものと比べると、生命力が少し弱いようでした。

 
 それからは、何故なのかということを追求して長い年月を費やすことになり、行き着くところ、自分達の手で納得できるものを作りたくて、まほろば農園を開設することになるのですが・・・(長くなるのでこの度は省略)  とにかく、0−1テストに従って、場外市場の仕入れを続けることにしました。  

 その内、場内市場に入れる資格も取り、自由自在に選べるようになりました。


 
 
 入ってみて驚いたのは、意外と有機栽培と書かれたものが多いということでした。

しかし、もっと驚いたのは、それらのほとんどが0−1テストで合格しないものばかりでした。

 
 調べてみると、農薬や化学肥料を普通に使っていても、一部、ヌカや油粕を使っているというだけで、有機栽培と書いていたのでした。
別にそれは違反でもなく、そういう時代でした。

 また、有機栽培と書かれたアスパラガスの箱に、セリで売れ残ったアスパラを仲買さんが一生懸命詰めているので、聞いてみるとデパートさん用だということでした。
有機認証制度も何もなく、すべて自己申告でまかり通る時代でした。

 

 


 むしろ、普通の箱に入っているものの中に、選んでいくと良いものがありました。
0−1テストで選んだ人に電話したり、尋ねて行ってみるとなるほどと思う人たちばかりでした。

 今、まほろばで直接取引をしている生産者の人たち(じゃがいもや人参、ごぼう、長いもなどの千葉さんや、お米の寺島さん、天皇陛下メロンの村井さん、などなど・・・)は、みんな市場で0−1テストで見つけた人たちばかりです。
 
 そのような人たちの中に、しいたけの村岡徹さん(音更町)がいました。
それまで、市場に出荷されている山のようなキノコ類を、いくら実験しても良いものがないので、諦めていました。
 ところがある時、キノコ類の場所を通り過ぎようとしたとき、規定の箱に入っていない、なんとなく素人っぽいしいたけの小さい箱を見つけて、直感的に主人も私も、これはと思い、スグに0−1テストで確認してみました。  

 安全性はもちろんのこと、その生命力の強いこと!! 大小不揃いで、市場価格はゼロでしたが、私達にはオーラが見えました(視覚的に見えたという意味ではありません) 早速買って帰って食べてみると、果肉がしっかりしていて、しいたけの香りが強く、何か“これぞ、“しいたけ”という感じでした。  

 すぐに生産者を調べて電話してみると、その人は音更の村岡さんと言う人でした。
ところが私達以上に村岡さんの方が

 
 
 『何で俺のしいたけが他のしいたけと違うということが分かるんだ』と、逆にビックリされて、音更からすぐ飛んできました。  

 村岡さんは東京で、新聞や雑誌の記者をしていましたが、不規則な生活で体を壊し、すい臓を切り取る手術をして郷里の音更で療養されていました。  
 
 ある人から、すい臓にはしいたけが良いと聞き、自分で作ってみようと思い立ち、作り方を勉強してみましたが、慣行栽培は、殺菌剤を使ってしいたけ菌以外の雑菌をすべて殺し、そこにしいたけ菌を移植して純粋培養するものでした。また、早く大きくなるようにホルモン剤もかけたりしていました。


 
 


 
 これでは健康になれないと思った村 岡さんは、自分独自の作り方でやってみました。それはしいたけ菌も、納豆菌も、乳酸菌も、雑菌も、ありとあらゆる菌と共生させるというやり方でした。

 それらの菌の入った溶液の中に原木を漬け込むのです。  
それから、キノコというのは余り光は必要がなく、日陰の方が成長も早く、色が薄くてきれいなのですが、あえて時々太陽に当てたりしていました。  

 それを聞いて私達も、それまでキノコが0−1テストで仕入れられなかった理由が分かって感動でした。  
村岡さんも、変わり者だと思われているだけで、誰にも分かってもらえないと思っていたのに、分かってくれる人がいて大感動でした。 それから2週間ほども我が家に寝泊りして、すっかり0−1テストを覚えて帰って行かれました。


 
 
 それからしばらく、村岡さんのしいたけを直接仕入れていたのですが、村岡さんが、しいたけで「森の精」という酵素を作るようになって、しいたけが足りなくなり、村岡さんの弟子の宮下さんが同じ作り方で作ってくれるようになり、今に至っています。



 
 
 長々と書いてきましたが、0−1テストが選ぶ価値とは何かということを本田さんや、村岡さんの例を通してお伝えしたかったからです。  

 また、新しいお客様も増えてきているので、何故、市場仕入れをしてきたかという経緯も合わせてお伝えできればと思いました。



 





 

2010年9月に大通りで開催された「有機農業フェスティバル」会場にて。
右が本田さん。
左は(有)当麻グリーンライフの瀬川代表。

 それでまた本田さんに戻るのですが、本田さんにはまた別の顔があります。
 
本田さんは北海道有機農業研究会の会長で、全国有機農業学会会長・有機農業推進委員会会長の中島紀一 先生などと共に、国の『有機農業推進法』や、『有機農業基本法』誕生に深く携わり、その推進の為に全国的に活躍してくれている人でもあります。  

 
 一昨年、酪農大学で開催された『農を変える全国集会』や、昨年、まほろばも参加し、大通りで開催された『有機農業フェスティバル』もその一環で、本田さんの活躍なしにはありえないことでした。
 


 これは、講演の中で本田さんが話してくれるかも知れないし、くれないかも知れないので、ちょっと内緒です。  
 当日は、本田さんの思い入れの深いブタさんや、牛さんのお話から、ふかーい『食』のお話、ひいては、今、世間を騒がせている農業問題、TPPや、戸別所得保障の問題などとどう絡み、生産者も消費者も、今どう理解し、どうあるべきか、皆さんと一緒に考えて行きましょう!!・・・・・という会になると思います。
 
 
 毎日、食によって命を戴いている方は、どなたも無関係ではありません。  
積極的なご参加お待ちしております。楽しく過したいと思います。
   

 

2011年2月号

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