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まほろば自然農園
 
     

   

 

   

 余りにも雨が降らず、乾燥が極限に達して、これでは、白菜の種まきやキャベツの定植が出来ないと、毎日、天気予報と空ばかり見て過ごしていたのですが、7月31日の夜から8月1日の朝9時ごろまで、しっかり降ってくれました。
バンザ〜〜イ!!です。
でも、農業やってない人には分からないかも知れません。この至福感!!

これで、下半期の露地野菜はまずまず安心です。
「蒔かぬ種は生えぬ」のに、蒔くことさえ出来なかったのですから・・・








 

 

   

 

   
 最初の頃、水分を控え過ぎたので、トマトの皮が硬くなってしまいました。

だんだん柔らかくなって出荷量も増えてきています。味が濃くて皮の柔らかいトマトを作るには、肥料と水分の上げ方にかかっています。

今後をお楽しみに・・・



   
 


 



   

 

   

 
 
 
 8/1日は、去年から始めた西区役所主催の行事で、親子でまほろば農園の野菜を収穫体験し、スープカレーで有名な井出らっきょさんのご指導で、スープカレーを作るというイベントがありました。



子供たちの、元気でにぎやかで積極的な事!!
質問もどんどん出てきます。


 
 
ハウスでミニトマトを収穫した子が、
「どうしてトマトはハウスで作っているの?」と、
素朴な疑問を投げかけて来ました。
良い質問なので、まほろばのお客様にも説明することに致します。










 

 

   

 

   
 私は最初、露地が自然で、ハウスは不自然と思っていました。ところが、露地でトマトを作ってもなかなか上手に作れませんでした。

   
 
 お盆過ぎて雨が多くなると、味は悪くなるし、病気に罹りやすくなるし、温度が低くなると、成長も遅くなり、収量も上がりません。トマトは乾燥気味の気候が好きなので、どうしても過湿に弱いのです。









 
   

 

     

 おいしいトマトを作っている所はあっても、無農薬のトマトを作っている所はほとんどなく、ましてや、自家採種のトマトを作っている所は皆無と言っていい位でした。

それでも、トマトだけは美味しくないと、まほろばでも売れませんでした。ところが、果菜類の苗作りもまほろば農園でやることになり、本店の大橋店長が小さなハウスを一棟建ててくれました(店長は元農家出身)。

苗作りをした後、遊ばせておくのは勿体無いので、トマトを植えてみました。
ハウスは雨が降っても入らないし、寒くなっても窓を閉めれば露地より長く収穫できました。そして、何といっても味が良くなったのです。

 







   

 

     

 よくよく考えてみれば、トマトは、ペルーなど、雨の少ない南アメリカの冷涼な高原地帯が原産なので、ハウスの中の環境の方がトマトにとって、自然で、居心地がいいのです。

それでも外気温が30度以上になると、ハウスの中はトマトにとって暑すぎるので、この時期に付いた花は着果しにくくなります。

それに、高原地帯が原産なので、風通しが悪くなると病気になりやすくなります。それで、雨さえ入らなければ良いので、6月ころから、ドアや横窓はもちろんのこと、ドアの上の半円形の部分のビニールも取って、出来るだけ外の環境に近いようにしています。
後は、水遣りと追肥のタイミングと量を0−1テストでタイミングよくやれば、無農薬で作れるようになりました。

ところが、今年は如何に湿気の嫌いなトマトといえども余りにも雨が降らず、ハウスの中も乾燥し過ぎて、水遣りが間に合わず、一番果は皮が硬くなってしまいました。
なかなか難しいものです。








 

   

 

   

 

   

「どうして小さいきゅうりを切り落としてあるの?」

きゅうりを収穫したキッズシェフからの質問でした。本当に子供たちは良く見ていると感心してしまいます。


 


多くの自然食愛好家の皆さんは、曲がりきゅうりが自然だと思っておられる方も少なくないようです。

これは全くの風評被害(誰も被害を受けていないので、この表現は適切でないかも?)で、きゅうりは栄養状態がよく健康であれば、まっすぐで、きれいなものが出来るのです。
栄養や水分が足りないと曲がってしまいます。


また、栄養状態が良くても、ネットや支柱に挟まれたり、ツルや葉っぱに絡んで形が悪くなることもあります。形の悪いものは小さい時から悪いので、収穫しながら切り落としていくのです。
作り方が下手なほど曲がりきゅうりが多くなります。

また、シーズン終盤になり、木が老化したり気温が下がると、栄養や水分を吸収する力が無くなるので、曲がりきゅうりが多くなってきます。








 

   

 

     どんなに上手に作っても多少の曲がりきゅうりは出るもので、慣行農法で農協出荷になると、曲がりきゅうりは規格外になり格安になります。

それを有機農家と消費者が合意の上で、せっかく無農薬で作ったのに捨てるのは勿体無いと販売し始めたのが、風評被害のもとのようです。








 

   

 

     去年、当麻のグリーンライフさんの見学に行った時、トマト支柱が竹や合成樹脂ではなく、クリップ(まほろばでは洗濯ばさみ)にビニールテープをつけて、ハウスの上の方に張った針金に結び付けていました。

収穫が終わっても針金は年中そのままに出来るし、ビニール付きの洗濯ばさみは、何年も使えるし、竹支柱を組み立てるより手間はかからないし、お金もほとんどかからないし、まほろばもスグに採用してしまいました。

 

     

 これの最も優れたところは、一番、二番と収穫が終わると、それに従って茎を下にたわませ、上にクリップを上げて茎を上にどんどん伸ばして、実をたくさんつけさせるのが利点です。
これを考えた人は大したアイディアマンだと思います。この柔軟な思考に驚くばかりです。

 




 

   

 

   

 でも、本当を言うと、大橋店長が何年か前に教えてくれて、資材も用意してくれたのに、いざ使ってみるとなかなか上手に出来ませんでした。

それで諦めていたのですが、見ると聞くとは大違いで、「百聞は一見に如かず」とはこの事で、やっと原理が分かって来ました。

 

   

 

とは言え、テープの張り方や、まわし方、切り方など微妙なコツがあり、最後の方でやっと上手になってきました。
主として主人が担当してくれて、ほとんどやってくれました。
今では、主人はトマトテープのスペシャリストです。

   

 


 

   

 

   

 

   

 私が東京主張の日、厚別の穂積店長が(元農園社員でした)自分のお休みの日に農園に手伝いに来てくれて、ミニトマトのハウスに豆ガラマルチをしてくれました。
結構大変な作業なのでとても助かりました。
ありがとうね〜〜。
感謝の印にミニトマトの初出荷の日にミニトマトを一袋上げました(?)。






     
     年は前回ご紹介した方たち以外にも、ボランテイアの方が多く感謝、感謝です。
中にはミュージシャンの大貫妙子さんや、一緒にコーボルト掃除機の磯美雪さんもいました。

大貫さんが一回目に来られた時は、また、私は東京出張で農園にいなかったのですが、2回目の時は私が対応する事になりました。主人が、ミュージシャンだと言うのに私が大貫さんの事は何も知らないし、ましてや曲も聞いたことがないのでは失礼ではないかと言うことで、その日の朝、泥縄式で大貫さんから戴いた「UTAU」というDVDをかけてくれました。





     
     大貫さん、磯さん、土井さんと一緒に、かぶの草取りをしながら、バカ正直な私はいきなりぶしつけに大貫さんに話しかけました。



私:
「あの、実を言うと、私音楽が嫌いなんです。
大概の音楽はうるさくて疲れるんです。
いいなと思うものでも、また聞きたいと思うものがなかなかないんですね。農園の自然の音楽の方がよほどいいんです。
 
でも、今日始めて大貫さんのアルバムを聞かせて戴いたんですけど、気負いがなくて、うるさくない、疲れないんですね。
心地よくて飽きないんです。

単純に素朴なものは色々あると思うけど、大貫さんの歌はインテリジェンスで洗練されたワンランク上の素朴さという感じですね。(我を含みつつ)我がないので、スッと自然に抵抗なく溶け込んで、透明なんですよね。境地が違うんですよね」

 
 音楽の事など何も知らないくせに、私は誉めてるのか、生意気に大変失礼なことを言っているのか、途中から分からなくなってしまいました。


大貫さん:
「まさに、それが私の目指している境地なんです。
分かってくれる人がいて、来た甲斐がありました。
うるさくて疲れる音楽と言うのは、自我の表現だからなんですよね。」


私:
「透明と言うのはなかなか到達しない境地です。
そんな音楽はなかなかないですよね。
男性はなかなか透明になれないです。
自己顕示欲が強いからでしょうかしらね?
透明と言うのは、何もないことではなくて、すべてを含んで透明でなくては魅力がありません。
女性は大地に根ざした母性があるから違うんでしょうね。」


 
 男性の方々、勝手なことばかり書いてスミマセン。
主人がありのままに書けと言うものでツイ・・・・・

 坂本龍一さんとも仕事仲間で、お友達で、環境問題に真剣に取り組んでおられる運動仲間で(反原発も熱心に取り組んでおられます)、ご自分で食べるお米はご自分で作っておられる自給派です。
秋田県で作られた有機栽培の自給自足米、戴いてしまいました。


坂本龍一さんとのコラボアルバム、まほろばでも取り扱うことになりました。



2012年8月号

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