北海道らしくない残暑が続いています。 それでも農園では、朝夕赤とんぼが群舞し、季節の移り変わりを教えてくれます。 余りにもいつまでも暑いので、秋野菜の出来具合が心配です。例年通りに種まきしたので、早すぎたかもしれません。 心配なので今日(9/4日)、もう一回蒔き直しました。9月に入って大根やかぶを蒔き直しても、普通なら間に合わないのですが、今年はどんなものでしょうか? 大根も、どんなに気温が高くても、赤とんぼのように日の長さで季節を感じて例年通りに反応するのでしょうか? 15年前に農園を始めて、こんなに残暑が厳しいのは初めてなので、結果は10月の終わりごろに大根が教えてくれるまでお預けです。
乾燥して(昨日雨が降りました)長く続く残暑に、さすがのトマト、ミニトマトも(トマトは本来湿気が嫌いです)干上がってしまいそうになり、慌ててかなり潅水してしまいました。 効果テキメンで水っぽい味になり、なかなか回復してくれません。 感謝デーの頃には少し美味しくなってくれるかも知れません。これはハウスの話です。 今年は雨が少ないし、高畝にしたので、露地のトマト類の方が美味しいようです。
<ボランティアさんの話> 規格外品のトマトを差し上げたら美味しかったので、その後店頭で買ったらおいしくなかったとの事。 潅水する前と後を食べられたようです。 本当に申し訳ありません
今年は農園でかぼちゃを植える予定がないというので、自家採取の種の更新の為に、主人と次男で第6農場に種を直播きしてもらいました。 第6農場は潅水設備がないし、その後長い間雨が降らなかったので、発芽していないだろうと思い、諦めて見にも行かずそのままになっていました。 一ヶ月ほどして、福田君が発芽していると言うので見に行くと、草だらけの中にツルが伸び始めていました。強い種です。カボチャさんが過酷な環境の中でこんなに頑張っているのに見捨てることはできません。 それで次男に草刈り機で刈れるところは刈ってもらい、私が根元の草を取りました。 また一ヶ月ほどして行ってみると、前よりもっと草だらけになっていたので、今度は長男に草刈り機で刈ってもらい、根元の草取りをして、肥料をあげてもらいました。
根元の草取りが終わらないので、今度は主人に頼みました。 主人は、草取りはしないで、しきりにかぼちゃの写真だけ取って帰ってしまいました。 そして今日は次男と一緒に収穫したと言うわけです。家庭菜園のようなかぼちゃです。 種取り用に作ったので、数は多くありません。 種用を残すと40〜50個くらいでしょうか? 2回に分けて収穫する予定です。
早速帰って塩味で蒸し煮すると、ポコポコですが、少し甘味が足りません。 少し置くとでんぷんが糖化して甘味が出ると思うのですが、感謝デーに出したいので3日ほどしかおけません。買って下さった方、一週間ほど置いて食べて戴ければと思います。 今年は、かぼちゃの成長期に雨が降らず高温だったので、どこのかぼちゃも皆ポコポコなのではと思います。 主人は邪道だと言うのですが、私はかぼちゃにひふみ糖を入れて煮つけます。 私の出身の岡山(関西)ではお砂糖を入れるのですが、北海道ではお砂糖を入れる人などいないと言うのです。どんなものでしょうか?
3年前、同じ第6農場の上の方に、自宅の庭からプラムとりんごの木を移植したことは以前書きました。 果たして木村さんのように果物は無農薬,無肥料で出来るのでしょうか? 0−1テストで時々様子を見て来ました。 今までのところ、肥料は要りませんでした。 りんごの木はまだ小さいのですが、プラムは今年初めてたくさん実をつけました。今まで一度も肥料が必要と出なかったのですが、青い実が一杯付いた時、ヌカを撒いたほうが良いと出ました。 でも、忙しくてなかなか撒けない内にだんだん熟して来ました。行ってみると熟したものは実の下側が腐っていました。腐っていないのを食べて見ると、すっぱくて、小さくて、美味しくなかったので、もう取るのは止めました。 ヌカをあげていれば美味しくなっていたか、腐らなかったかは分かりませんが、これからは、頑張って0−1テスト通りに管理していってあげたいなと思います。 何しろ果物は1年に一回のことなので、息の長い実験になります。 私自身は野菜は無肥料では難しいと言う考え方をしていますが、果物はもしかしたら無肥料か、要るとしても極わずかの肥料でいけるのではないかなという考え方をしています。
<果物>は、一年に一回しか収穫しないし、果物自体が光合成によって出来る糖分を多く含んでいるのと、野菜と違って、根っこが広く深く張るので、野菜が吸収できないミネラルや地下水も吸収できるので、一番肥料が少なくても良いか、もしかしたら、無肥料でもいけるかなと思っています。 ただ、何年も無肥料でいけるかどうかは分かりません。 木村さんの所でも、去年は全く取れなかったそうなので、長い期間をかけて検証する必要があると思います。
(左が榊原さん。ご主人は今年春まで東京のデザイン事務所でCDなどのアートディレクターとして活躍していました。現在は札幌に拠点を移し、グラフィックデザインとイラストレーションを中心に活動されています。 お問い合わせは、sakakibaranaoki74@gmail.com まで)
2012年9月号
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