●初挑戦 自家酵母!!
何時かやってみたいと思った自家製酵母作りに挑戦してみた。
初めては、やっぱり福岡正信先生の
「自然の甘夏」にしたいと、心に決めていた。
作り方は至って簡単だ。
皮や実を、エリクサー水に漬けて、2,3日すれば、
プチプチと音を立てて泡を出してくる。
そこに、自家製粉の全粒粉、
金沢の井村さんのオーガニック粉を加えて
醗酵させる事、2,3回。
そこに、馥郁たる濃厚な香りが漂って来たらシメタものだ。
福岡さんの物は、力が強いせいか、
醗酵力も頼もしく旺盛だ。
私の師匠でもあるトモエ幼稚園の伊藤ルミ女史は「酵母博士」で、
ありとあらゆる野菜・果物・山菜などなど、手当たり次第に酵母に仕立てている。
これほどの酵母好きも珍しく、それは酵母狂と言えるくらい没頭しているからスゴイ。
この伊藤さんから「美味しい!!」と言われ、
園長も「旨い!!」と褒めていた、となると、
俄然、気を良くしてしまう単純な私である。
ソフテリアの茶間さんに焼いて貰ったのだが、
きっと彼女の技術が功を奏しているのだろう。
しかし、ここに至るまで、実は何度か失敗している。
とにかく、私はいい加減な人間でテキトウーなのである。
だから研究者には向かない。
繊細にチェックして、細かく面倒見ることが苦手なので、
相手の酵母君や微生物ちゃんは、可愛そうに、たびたび行き倒れる。
瓶を置きっ放しにして、泡が吹き出ることしばし。
漬け過ぎで、へたったりもした。
台湾パインの醗酵力の強いものを漬けた時は、
大変なことになってしまった。
パイン自体、蛋白質分解酵素が豊富だから、
小麦が切れ切れになって粘性がなくなる。
とうとうクッキーに回ってしまった。
今、私の大好きな木の芽、山椒。
これを酵母にしたくて、しこたま手に入れて、
漬けようとしている。
が、中々忙しさにかまけて、材料が冷蔵庫に眠ったままである。
さぁ、言ってしまったので、今日は即仕込まねば。
しかし、今日は、まほろばの年次決算の大棚卸し、
5時からは、3回目の「0−1テスト講習会」である。
次回も満員になっている。
そんなこんなで、やっぱりパンは何時まで経っても素人なのである。
しかし、まほろばはこれからバリエーションに富んだ
自家酵母、野生酵母のパンで覆われるであろう。
ひそかに、新しいパンの世界を切り開きたいと思っている。