故郷忘じがたく候・・・・・
12月 12th, 2013 at 16:56
「自然医学誌」1月号の『倭詩』責了後、すぐの今朝。
紙面を見て、驚く。
そこには薩摩焼15代目の「沈寿官」氏が載っていた。
父祖の地・韓国で初めて展示会を開いたと言うのだ。
島津藩によって連行拉致された陶工たちの中に、沈氏初代が居た。
それから400年。
その別離の悲しみ、懐郷の思いを抱いたのは、九州全土あるいは山口萩に及んだ。
その数、一千人と聞く。
その惨状と非情を、今回思い切って書いてみた。
歴史の裏に隠された、我らが祖先の所業を、わが身に置換えた時、
隣国に対する眼差しも、変わるのではなかろうか。
映画「利休にたずねよ」の背景にある残酷な歴史を、
我々は知らねばならない時に来ている。
Posted by mahoroba,
in 「倭詩/やまとうた」