まほろばblog

 「雀鬼の人生哲学」

11月 12th, 2011 at 11:19

       
       
   桜井 章一 (雀鬼会会長)
        
    『致知』2011年12月号
   連載「20代をどう生きるか」より
 http://www.chichi.co.jp/monthly/201112_pickup.html#pick8

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 世間ではよく「意志は固いほうがいい」と
 思われているようだが、私の考えでは逆である。

 意志が固いために、たった一つの箇所を
 突かれただけで、コロンとひっくり返ってしまう。
 
 そして自分のプライドを崩されたような気になり、
 「こんな仕事は辞めてやる」と会社を飛び出し、
 引きこもりになったり、街中で暴力を振るったりしてしまう。

  「柔よく剛を制す」という言葉があるが、
  人間は心身ともに柔らかくあるべきというのが私の持論である。
  体や心を強固にして力ずくで相手に向かっていくと、
  反射神経が鈍り、柔軟な対応を取ることなど到底できない。

 建物を例にとってみても、
 コンクリートは頑強にできてはいるが、
 外部からの衝撃には非常に弱い。
 
 反面、木造建築は当たりが柔らかく、
 強い風がきても吸収して受け止めることができる。
 
 人間は最終的に体が固くなって死ぬように、
 若い子の体はお年寄りに比べるとずっと柔らかい。
 
 その柔らかさを十分に活用し、
 行動に移していってくれたなら、
 いい世の中を取り戻してくれるように私は感じている。
 
 また、心の柔らかさというものは、
 教わったことが入りやすいタイプと、
 入りにくいタイプとも関係している。
 
 まずは心を開き、精神を柔らかくしなければ
 教えは入ってこない。
 
 一つのことに囚われると、その考えにつかまってしまう。
 そうすると、その教えこそ絶対だと思い込み、
 他の考えをすべて否定してしまうようなことになるのである。

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■桜井章一氏の名言(過去のインタビューより)
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心を開いていない人ってのは素直じゃない。
それと勇気がないですね。

やはり、人間には精神と肉体しかないわけですから、
精神的には、心を開くこと。
それから肉体的には行動を惜しまないこと。
それによって、教わったことが身に付きやすい
伝導体質になって、成長の根源になると思います。

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