「かたくり農園」へ協力させて戴きます
6月 27th, 2014 at 12:01昨日の厚別店からの日報。
穂積店長からの報告があった。
彼は関西出身で、奈良赤目の川口さんの処で自然農を学んだ。
その時の同志が、北村みどりさんだった。
1年共に学んだという。
皆様から寄せて頂いた「エリクサー基金」から
「かたくり農園」さんへ、5万円協力させて戴きます。
これまでの皆様の変わらない
東北復興支援ありがとうございます。
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以前ブログに掲載した内容をもう一度掲載します。
2010年12月15日。
それから3ヵ月後に大災害が起こった。
●「かたくり農園」と「ゆず」
今日は、厚別店の恵美ちゃんが、 以前訪問した宮城県丸森町のかたくり農園さんから 柚子を頂いているご縁で、 紹介の文を書いてもらいました。 とてもステキな柚子の結縁にお客様ともども大感謝です!! 柚子湯の冬至の22日には、是非お風呂に入れてくださいね!!
社長へ
こんばんは。大場です! ゆずの原稿書きました。 写真は探したら,3枚しかありませんでした。 11月に撮ったものなので,畑の様子は分かりにくいかと思います。 食卓の写真は,卒論の調査でお邪魔して,一緒にお昼をごちそうになったときの写真です。 真ん中のパンは,ご主人の保さんが焼いてくれたんですよ。 それに,大きな瓶に入った栗のジャムをつけて食べて,すごくおいしかったです。 妻のみどりさんは,「こんなにいっぱいつけちゃうんだ!えい!えい!」と言いながら, たーっぷりの栗ジャムをのせて,パンをほおばっていました。 ほんとにすてきなお二人なんですよ。 今回はゆずを仕入れていただいてありがとうございました。 また宮城の人たちと,このような形でつながりをもつことができて,本当にうれしいです。 感謝申し上げます!
それでは,原稿よろしくお願いします。
大場恵美(厚別店)
「かたくり農園」と「ゆず」 by 大場恵美
今,お店には柚子が並んでいる。 濃い黄色が,ポッと明るい。 柚子が詰められた袋には,「かたくり農園安心ゆず」, と書かれたシールが貼ってある。 ああ,懐かしいなぁ…!
かたくり農園は,私が学生時代お世話になった大好きな農家さんだ。 北村保(たもつ)さん,みどりさん夫妻が営むこの農園は, 宮城県の最南端,丸森町というところにある。 小高い山々に囲まれた,水と緑の美しい町だ。
まさに,日本昔ばなしに出てくるような風景。 イノシシだってサルだって,たくさん出る。 私は大学の卒論のテーマとして, 「新規で農業を始めた人たち」のことを調べたのだが, その調査地として選んだのが,丸森町だった。 丸森町には,都会から移り住んで農業や農的生活を営んでいる人たちが,20家族以上いる。 かたくり農園の北村さんもそのうちの一人だ。
北村さんは,神奈川で会社勤めをされていたのだが, 不規則な食生活から体を壊し, 安全な食べ物を食べたいという思いで市民農園を始めた。 それが,農業をするきっかけだったという。
1992年に丸森町で農業を始めて,野菜やお米を不耕起自然農で育てている。 他にも,農的暮らしのワークショップをひらいたり, 改築した古民家を「里の家」と名付け, ゲストハウスとしてたくさんの人が利用できるようにしたり。
農業を通して,田舎の人と都会の人がつながれる, あったか~い場づくりもされているのだ。 北村さん夫妻は,私の両親と同じくらいの歳だ。 夫の保さんは,もの静かで気さくで話しやすくて, 人を落ち着かせてくれるような人。
妻のみどりさんは,明るくておちゃめでたくさん笑う。 そして畑のことについては,ものすごーく観察し ,ものすごーく考えて,努力されている人。だと思う。
そんなお二人が栽培するゆずは,古民家を譲り受けたとき, その敷地に植えられていたものを,そのまま一緒に譲ってもらったものだそうだ。 「地主さんが植えていたものは,なるべくそのままの形で受け継いでいきたい」と, 新たに植えたり切ったりはせず,20本ほどあったゆずをそのまま育てている。
ゆずの品種は,名前は分からないけれど,丸森にある昔ながらの在来のもの,だそうだ。 ゆずは,東北でも栽培できる唯一の柑橘類で,丸森辺りが北限と言われているらしい。 無農薬でも育てやすい,ありがたい,と北村さんは言う。
栽培で気を付けていることは,寒い地域なので,早くに剪定せずに, 3月に入って少し暖かくなってから剪定するようにしていること。 「ゆずだって人間と同じで,寒いときは辛いだろうから」,と考えてのことだそう。 剪定するときは,風通しがよくなるように。
それから,イメージとして,枝が手のひらを太陽に広げたような形になるように,を心掛けている。 人と植物を見るときの目線がおんなじ,なのですね。
ゆずといえば,もうすぐ冬至だ。 冬至は,一年の中で最も昼が短く,夜が最も長くなる日だが, 今年は12月22日にあたる。 日本では,この日にゆず湯に入り, 小豆粥やカボチャを食べると風邪をひかないといわれている。
なぜ冬至にゆず湯なの?と思い調べてみた。 すると,冬至には「湯治」をかけていて, ゆずには「融通が効くように」という願いを込めているからだそうだ。 お正月のおせち料理に,縁起担ぎの意味が込められているのに似ています。
ゆず湯の仕方はいろいろで,お風呂に丸ごとを浮かべたり, スライスしたのを巾着に入れて浸したり,お好きなように。 調べてみると,ゆずの精油(植物から採れる芳香油)には, 血行を促進させる働きがあって,お風呂に入れると身体を芯から温めてくれるそう。
北村さんがおっしゃるには,ゆず湯にすると, 柑橘系の香りがおふろ全体に広がって,それが気持ちいいのだそうです。
果物は裏と表(不作と豊作)の年があるといわれますが, ゆずも同じなんだそうです。 北村さんは,今年も去年も出来がよかったので, 来年はどうかと心配しているそうですが, 「来年もがんばって送れるように」,と思っているそうです。
「今回,自分たちは北海道に行けなかったけど, 自分たちの生産物が北海道までいってくれて,うれしい。 これからもよろしくお願いします。」 とおっしゃってくれていました。
こちらこそ,どうぞどうぞよろしくおねがいします。 北海道のみなさん,この冬は,北村さんのゆずで,心も体も温まりましょう!
「かたくり農園の安心柚子」 3玉 ¥390